第１１話 獄寺に見えないもの ページ13
「シャマルがそんなムチャさせるわけねぇ。きっと一人で間違った修行をしてやがるな。」
成る程、確かにボロボロだな。
千里眼で見たが、あのまま放っておいたら命を落としかねないな…。
「た…大変じゃないか！！オレ見てくる！！」
「まちやがれ。お前はそんなことしている場合じゃねーぞ。」
「そーはいかないよ！獄寺君ムチャするから！」
……さっきから、妙に視線が気になるな。
あの男、何者だ…。
おっと。それより、様子を見に行った方がいいな。
(ぜってーあの技を修得するんだ………)
…あそこか。
「綱斗！ついてきたの？」
まぁな。
ここであいつに死なれるわけにもいかない。
「獄寺君！ボロボロじゃないか！！」
「放っておけ。」
この人が、シャマルか。
髪型が獄寺にそっくりだな。いや、獄寺がこの人を真似たのか。
「何で獄寺君は、家庭教師をシャマルに？」
「そりゃあ、ダイナマイトをすすめたのはオレだからだ。」
この人も、マフィア関係か何かのようだな。
只者じゃなさそうだ。
「えーー！？シャマルって獄寺君のダイナマイトの師匠なのーー！？」
「虫酸が走るからその言い方は止めろ。弟子をとるならチューさせてくれるぷりぷり乙女と決めてんだ。」
(ナチュラルに変態でた！！)
……ある意味、只者ではなかったな。
「でもなんで？何で獄寺君を拒むんですか？」
「見えちゃいねーからだ。」
「見えるって……？」
まぁ、確かに見えていないな。獄寺はどーでもいいと思っている。
シャマルさんが医者として、最も大切にしているものを……。
「ああ！危ない！！」
いや、無事だな。
まったく、隠れていると思ったら姿を表して、一体何がしたいのか分からないな。
「あれって……と、父さん！？」
…………は？
さっきからちょこちょこ動き回っていたこの男が、僕達の父さん……なのか？
(またとんでもねーのがでてきたな……)
「ういっス。穴ボコに落っこって助かったな、少年。」
「な、なんだてめーは！」
「まぁ若いんだし、死ぬことなんて怖くねえってのも理解できなくはないさ。だが傷つく奴がいる一方で、治そうとする奴がいることを忘れるなよ。そいつからしたら冗談じゃないよな。大事にしてるもんを軽くあしらわれたりしたらさ。それに、自分を守れねー奴が他人を守れんのか？」
……これで獄寺にも、見えないものが見えただろうな。
「オレに見えていなかったのは、自分の命だ……。」
続く (更新停止中)
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レープレ(プロフ) - そんなに喜んで貰えるなんて嬉しいです！受験の関係上、バレンタインデーまで更新できませんが、気長に待っていただければ幸いです！ (2017年1月17日 17時) (
レス) id: c072414a5d (このIDを非表示/違反報告)
あさり@食べないで！(プロフ) - とても面白かったです！サイサイとリボーンのコラボ、結構読みたいとは思ってたんですけど、ないだろうなぁーって思ってたんで。嬉しいです！のんびりでもいいので、更新待ってます！ (2017年1月17日 15時) (レス) id: f600c03643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レープレ | 作者ホームページ：http://repure
作成日時：2016年12月17日 18時
