第２話 白の空間と金髪の青年 ページ2
斉木side
眩しい光と温かい気温を肌で感じて、僕は目を覚ました。辺りには何もなく、ただ白いだけの空間が広がっている。
そこで僕は自分の異変に気がついた。僕は先程力尽きたはずた。それなのにどうして僕はこんなところにいるんだ・・・。
疑問は沢山あるが、まずはこれからどうするかを考えなければな・・・。
「ようやく目覚めたか。」
「っ！？・・・誰だ。」
気がつけば、背後には黒いマントに身を包んだ金髪の青年がいた。
何だ、コイツ。燃堂や空助みたいに、心が読めない。
「オレの名前はジョット。かつてイタリアンマフィアのボスとして生きていた。」
マフィアのボス・・・？そんなやつに関わった覚えはない｡それにしても､幽霊みたいな奴だな｡
「そのマフィアのボス様が、僕に何の用だ。」
「・・・話せば長くなるが、単刀直入に言う。お前には、俺がいた世界に行って俺の子孫を助けて欲しいのだ。」
「・・・ハイ？」
待て待て待て待て待て。ここに来て、さらに疑問が増えたぞオイ！
「疑問は沢山あるだろうが、これはお前にしか頼めないことなのだ。」
「・・・どういうことだ。」
その後長々と説明を受けたが、要するに彼の話をまとめると、僕が死んだことによって彼の世界の時空を乱してしまい、それを直すために死んだ僕をこの空間に呼び寄せたらしい。
時空を直せるのは、僕のような強力な力を得ている者にしか出来ないとの事。
本来なら死んだんだからもう関係ないんじゃないかと言うだろう。だが―――――
「どうだ？行ってくれるか？」
「今回の出来事は僕の責任だからな。特別だ」
「そうか。礼を言うぞ、斉木楠雄。」
―――――この場合は別だ。回りに人がいなかったとはいえ、油断して能力を使ってしまったのは事実だからな。正直やりたくないが引き受けた。
「さて、話がまとまったところでそろそろお前をこちらの世界に送るぞ。」
「あぁ。」
「では頼む、俺達の世界を。俺はここでお前達の事を見守っているぞ」
彼の言葉をしっかり受け止めると、徐々に視界が霞んでいく。やがて目の前が真っ暗になり、僕は意識を手放した。
――――さよならだ。父さん､母さん､空助。僕がいない世界でもどうか元気で生きていてくれ。
あいつらと過ごした日々も、それほど悪くなかったぞ・・・。
第３話 失った記憶とファミリーの面々→←第１話 超能力者死す
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レープレ(プロフ) - そんなに喜んで貰えるなんて嬉しいです！受験の関係上、バレンタインデーまで更新できませんが、気長に待っていただければ幸いです！ (2017年1月17日 17時) (
レス) id: c072414a5d (このIDを非表示/違反報告)
あさり@食べないで！(プロフ) - とても面白かったです！サイサイとリボーンのコラボ、結構読みたいとは思ってたんですけど、ないだろうなぁーって思ってたんで。嬉しいです！のんびりでもいいので、更新待ってます！ (2017年1月17日 15時) (レス) id: f600c03643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レープレ | 作者ホームページ：http://repure
作成日時：2016年12月17日 18時
