Ω*α_44 ページ5
Aside
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家に帰り、ガチャ……と慎重にドアを開ける
奥の扉の向こうから柊の話し声が聞こえ、バレないようにそっと階段を上る
「あら、帰ってきたの?」
『っ!!』
階段上で、義母が勝ち誇った笑みを浮かべている
何をされるかなんとなく分かったが、あえて逃げはしなかった
「いつになったら“私達”家族の前から消えてくれるのかしら」
義母はゆっくり階段を下りてきた
もし、ここで私が死んだらこの人は逮捕されるのかな
でも見ているのは柊だけだし
なにより柊からお母さんを奪ってしまうのはいやだ
それに、お父さんは____
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.
____私、なんで今お父さんのこと考えたの?
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気付いたら義母は目の前にいた
ドンッと押され、落下する
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ドタタッ!!とすごい音がして下まで落ちた
「消えなさいよ」
階段を下りてきた義母は私の胸ぐらをグッと掴み、玄関の外に放り出す
しかもそれだけかと思ったら、バケツにたまっていた水をかけられた
くっさ……これ多分床掃除して雑巾洗ったやつだ
「もうこないで」
バタンッと音がして扉は閉まった
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.
.
昨日も放り出されたじゃん、私
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と、そこに運がいいのか悪いのか父が帰ってきた
「………」
私を見て顔をしかめる
それ、自分の娘にする表情じゃないよね
「……フェロモンが微かにただよっているな………昨日は番のところに行っていたのか…」
『だったら何が悪いの…………』
「何……?」
ボソッと呟くと父は急に私の手をグイッと引っ張った
「お前はうちの子なんかじゃない…」
『………っ』
父はそれだけ言うと、家に入っていった
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『あははっ……』
なんだ
あれだけ捨てられたかったのに
.
『う……ぅぁ……っ……』
捨てられてこんなに悲しいなんて
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結局私はお父さんのことが、好きだったんだ____
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ほの - おほほ (2015年11月1日 15時) (レス) id: dca7dcb3bd (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 今、その3まで読みました! 小説を読むと、どうしても、頭の中で絵を、想像して、ニヤけて、しまいます。弟からキモいと、言われますが、応援しています!頑張ってください! (2015年1月24日 23時) (レス) id: 90744537ec (このIDを非表示/違反報告)
@じゃーね(プロフ) - りっちゃんさん» まずパート1に行って、そこから続編に行けば読めると思います(>_<) (2015年1月17日 23時) (レス) id: cc88cb3767 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - パート2どうすればいいですか? (2015年1月17日 18時) (レス) id: 3bb1d098a4 (このIDを非表示/違反報告)
ほわわ〜ん(プロフ) - 鼻血が…(^i i^)bグッヤバいです!鼻血止まりません!更新頑張って下さい!そして…ティッシュプリーズ← (2015年1月13日 21時) (レス) id: 78f3689bb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゃーね | 作成日時:2014年12月6日 20時