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大倉side
投げられた言葉の意味が分からずマルを見返すと、彼は真っ黒で吸い込まれそうな深い瞳を隠す様ににっこりと笑って続けた。
「大倉くんはドラム叩いてみて、楽しく無かった？」
「………いや、楽しくなくは、なかったけど……」
「せやったら、胸張って"好き"って言えるようになるよ！絶対！…な、ドラム、やってみん？僕もこのバンドで、そのお手伝いしたいわぁ！」
「！？マル、入部してくれるん？？」
マルの言葉にやすが身を乗り出す。
マルは「このメンバーやったら、仲間に入りたい」と言った。
「「いよっしゃーー！！！」」
やすと信ちゃんがハイタッチする。
信ちゃんはこちらを向いて俺にもハイタッチを求めながら
「大倉！お前も、絶対にドラム好きにさせたるわ！！…マルとやすと亮がな！！」
と笑った。
その自信満々な態度に、俺は思わず吹き出してしまう。
「んふふww信ちゃんはその一員とちゃうん？」
「俺も勿論協力するけど、ほら、顧問やから！バンド仲間とはちょっと違うやろ？」
「僕らと！信ちゃんで！絶対にドラム好きにさせたるから！！な、たっちょんのドラムもっと聴きたいねん！！」
やすが信ちゃんの言葉に乗っかる。
マルも後ろでニコニコと頷いていた。
俺は少し悩んだが、3人の言葉を受け止める事にした。
これほどまでに求められることがこれまでなかったせいか、胸が熱くなっている。
仲間のために、ドラムをしたいと思った。
初めてドラムに触れて、もっとうまく叩けるようになりたいとも思った。
自分は既に、大分ドラムを気に入っているようだ。
(親父のこと気にしすぎて、逆に縛られとるようじゃアカンし……)
「ドラム、やります…！」
シャンっとシンバルを叩く。
3人は顔を見合わせて喜んだ。
「今日はマルもメンバーに入ってくれたし、たっちょんの楽器も決まったし、最高の日や！！！」
やすがそう言ってギターをかき鳴らそうとした瞬間
「章ちゃん！！！！」
突然教室の扉が開いて亮ちゃんが飛び込んできた。
相当走ってきたのか、余裕のない顔で肩で息をしていた。
「亮！？どないしたん？」
やすが声をかけると、亮ちゃんは整わない息をそのままに興奮気味に話し始めた。
「〜〜っ！すばっ…すばる君が、おった！！」
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てん(プロフ) - のさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！完結まで、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2018年2月23日 14時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
の - 面白い！！もっと多くの目に止まって欲しい作品です！ (2018年2月23日 7時) (レス) id: bc6e72f589 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - 黒雪アリスさん» ありがとうございます！更新頑張ります(*´ω｀*) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - 設定ですごく面白そうだなと思っています、更新頑張って下さい(o^−^o) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年2月18日 1時
