▼（渋） ページ22
渋谷side
「じゃあ、ちょっとだけ皆さんも歌ってみましょうか^^」
穏やかだったクラスが急にざわめく。
教室にいた12人ほどの生徒が半分ずつに分けられた。
6人ずつ交互に歌うらしい。
(最悪や……)
可能性として、あり得なくはないと思っていたが、様々な音楽を紹介するような授業内容やビル内教室という点で油断していた。
やっぱり自分達も歌わされる事になった。
(ま、まぁ、6人でまとまって歌うんやし……口パクしときゃ何とかなるやろ…)
鼓動が早くなっているのには気づかないフリをして握る手に力を入れた。
最初のグループが講師の伴奏に合わせて歌い出した。
若めの人達が多かったからかそこそこ揃っていて、１つになった歌声がキレイに響いた。が、急に講師が伴奏を止めた。
「あ、ちょっと！前から3番目の…えっと、大崎さん？口パクしてたでしょ！ダメよ〜次やったら独唱の刑よ！」
大崎さんはいかにもギャルって感じの見た目の女子だ。おちゃらけてはいるが毎回かかさず授業には出席するところを見ると根は真面目なのだろう。
注意されたあと「え〜〜じゃあ美声響かせちゃおうかな？」なんて言って教室内の笑いを取っている。
が、俺にとっての問題はそこではない。
(口パク…バレたら独唱……)
もうほんと、最後の砦を失った感じ。
よこの方をチラと見ると彼は緊張した面持ちで、
「授業前すばるの事笑っといてこういう事言うんもあれやけど、俺歌あんま得意やないねんw外しても笑わんといてやw」
とぎこちなく笑った。
左隣から村上の
「んなもん、元気に大声出しとけば何とかなる！」
と謎のアドバイスが飛んでくる。
「なんやねんそれww」
緊張が解れたようによこが笑った。
俺を挟んでよこと村上が会話をしている。
多分、２人からしたら俺も会話に入っている。
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てん(プロフ) - のさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！完結まで、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2018年2月23日 14時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
の - 面白い！！もっと多くの目に止まって欲しい作品です！ (2018年2月23日 7時) (レス) id: bc6e72f589 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - 黒雪アリスさん» ありがとうございます！更新頑張ります(*´ω｀*) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - 設定ですごく面白そうだなと思っています、更新頑張って下さい(o^−^o) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年2月18日 1時
