軽音部顧問（村） ページ3
村上side
「えぇ！？軽音部、ですか？」
中途採用で通信制高校の教員になって半年、初めての春。
俺に課せられた新たな肩書きは
【軽音部の顧問】であった。
「そんな、無理ですよ！俺楽器とかやった事あらへん！！」
必死に首を振る俺に城島院長はニッコリと微笑んだ。
「かまへんかまへん。今部員1人もおらんし。」
「！？は？1人も！？そんな部活廃止してまえ！！」
「そう言うてもなぁ〜。他の通信に軽音部あるのにうちに無かったら通学希望者減るかもしれんやろ？」
「そうは言うても、俺社会科で採用されてんのに国語も体育も担当してんですよ？オーバーワークや！出ると出るぞ！」
「出るとこ出てもええで？仕事無くなって困るんは自分やろ？」
「ぐぅ………」
柔らかな口調やけど、院長の言葉には謎の圧がある。
(説得やない、こんなの脅しや！)
しかし、ここで首切られて困るのは確かなことでもあるわけで………
「わっかりましたよ！！やればいいんでしょやれば！！」
逆ギレ気味に引き受けた。
院長は変わらずニコニコしていた。
と、言うわけで、
今日から軽音部の顧問です。
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部活動言うてもこの学院の授業形態的に
全日制ほどの時間が取られるわけではない。
通信制∞学院では、
平日は通信の仮校舎(オフィスビルの一室)で夜に2コマだけ授業。
土日祝日は近くの高校の校舎を借りて朝から夕方までの授業をしている。
生徒はそのうち出られる時間帯に出たい授業を選択して出席するのだが、平日はオフィスビルでの授業のためあまり騒ぎ立てるような活動はできず、部活動をするほどの部屋も無い。
つまり、必然的に部活動は休日の授業後、高校の校舎ですることになるのだ。
(まぁ、誰も部員おらんのなら部室にされとる教室で適当に時間潰しとけばええやろ)
そゆなことを呑気に考えていた俺だが、
後にこの選択が今後の学院生活を大きく左右することになる。
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てん(プロフ) - のさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！完結まで、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2018年2月23日 14時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
の - 面白い！！もっと多くの目に止まって欲しい作品です！ (2018年2月23日 7時) (レス) id: bc6e72f589 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - 黒雪アリスさん» ありがとうございます！更新頑張ります(*´ω｀*) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - 設定ですごく面白そうだなと思っています、更新頑張って下さい(o^−^o) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年2月18日 1時
