訪問者（村） ページ16
村上side
放課後、部室に指定されている教室に顔を出すと、先客がいた。
やすでも亮でもない。
窓側1番前の席、足を前に伸ばして机に伏せている明るめの茶髪。
「おい、もう放課後やでー。自分何でこんなとこで寝とるん？」
「ん"〜〜zzz」
肩を揺すると僅かにうめき声が聞こえた。
それでもしぶとく机にしがみつくそいつ。そんな問答(と言っても会話にはなってへんけど)を続けて５分、廊下から賑やかな声が聞こえた。
「ほら、亮！こっちやって！」
「章ちゃん待って〜そんな急いだら危ないで！」
開けっ放しのドアから勢いよく入ってきた2人。2人は俺に起こされる男を見ると目をパチパチさせて「え？だれ？」と呟いた。
唖然としていた2人だが、恐る恐る男に近づく。やすが「あ！！」と声をあげた。
「もしかして！入部希望者かもしれへん！」
そう言って男に近づくと勢いよく彼の肩を揺すった。しかし、男が起きないのを見るとくるっとこちらに顔を向けて
「起きんのならしゃーないな！部活しよか！」
(…いや、お前切り替え早すぎやろ…)
「顧問の俺が言うんもあれやけど、部活って言っても何するん？」
「ん〜何も考えとらんかったわ^^;亮何か練習したい曲とかある？」
「えー何なん2人とも。あんなに張り切っとったのに雑すぎやろ！」
亮は俺らの話を聞いてプンプン怒って、少し考える素振りを見せた。
「じゃあ、この前俺が路上でやってた曲…」
「お！ええなぁ！俺また聞きたいわ！」
俺が身を乗り出して賛成すると亮はふふんと鼻を鳴らして自慢げに続けた。
「村上先生知らんやろうけど、あの曲元々ツインボーカルでな、章ちゃんが作ったんやで！」
「やすが！？お前、作曲出来るんか！凄いなぁ！！」
思わずやすの頭を撫でると彼はくすぐたそうに「んふふふ」と笑う。
「ぼく、亮の音楽好きやから。亮と歌えるって思うといっぱい曲作れんねん！」
「はぁ〜大したもんやで……ん？ツインボーカル？ってことはやすも歌うんか？」
「せやで！章ちゃんとは昔からずっと一緒に歌ってん！」
2人は顔を見合わせてにこにこと笑った。
俺はその様子を微笑ましくみていたが、ひとつ、気になることがあった。
「でも、この前路上で歌ってたの亮だけやんな？やすは外では歌わんのか？」
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てん(プロフ) - のさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！完結まで、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2018年2月23日 14時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
の - 面白い！！もっと多くの目に止まって欲しい作品です！ (2018年2月23日 7時) (レス) id: bc6e72f589 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - 黒雪アリスさん» ありがとうございます！更新頑張ります(*´ω｀*) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - 設定ですごく面白そうだなと思っています、更新頑張って下さい(o^−^o) (2018年2月18日 1時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年2月18日 1時
