毒舌スーパーアイドルは朝日奈になりました2 (ページ8)

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第57話『記念日』ページ8

引き続き貴女side

なんだろう…なんか皆して私と椿さんがまるでつ、付き合ってるみたいな反応してるんだけど？

椿side

やっべ、マジ、チョー嬉しいのは勿論なんだけどなんか誤解されてね？

俺らまだ付き合ってないけど？

お「おとめ、プリクラの中、初めて入りましたよ！」

さ「さ、さくらもです…！」

貴「いや、見たことなかったんなら当たり前でしょ？」

っつーかマジで見たこと無かったの？

Aは撮ったことはないって言ってたから多分見たことはあるんだと思うけどなんかパネルに触れる指が震えててチョーかーいい☆

椿「あ、この画面は飛ばして…」

貴(/////)

その震える指を上から握ってパネルの操作をしてるだけでこんなに赤くなっちゃってマジかーいい☆

ただ、少ししたら慣れちゃったみたいですぐに元のAに戻っちゃったのはかなり(・・・)もったいなかった。

『カメラを見てニッコリ笑ってね。3.2.1ﾊﾟｼｬｯ』

お「うぅ…早いですぅ…」

さ「わわっもう次がありますよ！」

一通り撮り終えて落書きコーナーに移動する。皆それぞれ自分の好きなようにデコったり落書きしたりしていた。

お「Aたんは何か書きましたか？」

おっそれは俺も気になる！

貴「ふふっ内緒」

さ「はわっ内緒ですか？」

お「うぅ…気になりますぅ」

プリントされたものを取ってそれぞれ半分に割る。おとめちゃんとさくらちゃんはお互いに感想を言い合っていた。Aは…

椿「A？俺のは？」

貴「ちょっとだけ待っててください！」

あぁ行っちゃった…。なんだろ？

と、少ししてペンを持って戻ってきた。

貴「椿さんのにだけ落書きしたかったので…どうぞ」

何だか萌えることを言われた気がしたんだけどそれよりも俺はプリクラの台紙の裏面を見た瞬間、嬉しくて聞き返せなかった。

椿「これって…木崎Aのサイン、だよな？」

貴「はい！…嫌でしたか？」

椿「ううん！むしろ逆だって！めちゃくちゃ嬉しい！あっ！じゃあAのも貸して！俺も書くから！」

そう、プリクラの裏面にはAのアイドルとしてのサインが書いてあったんだ。ほんとにこれはマジで感動した！

その後自分のサインもAのプリクラの裏に書いて渡した。

本当にプリクラの台紙までも大事に取っておこうと思ったのは今日が初めてだ。

Aの方も元々俺のファンなだけあってかすっごい大切そうにしてくれててマジで今日程幸せな日ってない気がする。

今日は大切な記念日だ