第18話 ページ19
主人公サイド
その日は結構暗くなるまで学校にいた
曲作ってたら暗くなっちゃった…
天月さんに迎えにきてもらおうとしたが…生憎携帯の充電が切れてしまっていた
ここら辺には公衆電話も何もないため、一人で帰る他なかった。
あとちょっとで家…という所で事件は起きる
主「この道ちょっと怖いんだよね…街灯がほぼなくて…」
恐る恐る歩いていると…後ろから微かな靴音。
え？こんな時間に誰かいる？
でも怖くて振り向かない…どうしよう
駄目…止まっちゃ駄目だ。早く歩かない…と
すると靴の音が止まった
いなくなった？
良かったと思い安心して後ろをふりむいた
するとそこには知らない男の人
主「…ひっ？！」
驚いて悲鳴が出そうになった所で口を手で塞がれた
男「絶対に声を出すなよ…分かったな？大人しくしてないと…」
そう言って刃物をチラつかせてきた
怖い……逃げるなんて考えは頭からとっくに消え去っていた
男の…人
あの頃の光景が蘇る…辺りに散る鮮血。それを浴びた大きな男。父と母の亡骸
それだけで怖くて身体が震えた
顔は見えず薄暗い月の灯りが周りを照らしているだけだった
生温い男の息が顔にかかり、恐怖と気持ち悪さで涙がこぼれ落ちた。
私の服を思い切り引きちぎり下着に手をかけた時…
そ「ねぇ……」
いつもより低い…でも聞き覚えのある声
そ「その子の事…離してよ」
そして携帯を見せつけてきた
そ「電話も掛けちゃったし」
見下ろしていたのはそらるさんだった
男「ちっ！」
男は諦めたのかそらるさんを押し除けて走り去っていった。
怖かった…
そ「大丈夫だった？何もされてない…ってされたよね」
目にはいっぱいなそらるさんが。
恐怖からつい無意識的にしがみついていた
主「うぅ…ごわっかっだ…グスッ……えぅっ」
そらるさんの胸に顔を擦り付けて恐怖感から逃げようとした
そ「家に帰ろう。」
とは言われたものの…恐怖で体が震えて立てなかった
そ「つかまって」
そう言われ体を委ねると…
ヒョイっ
抱き抱えられていた
主「ごめっなさい」
申し訳なくて謝ると
そ「何謝ってんの。怖かったでしょ？それに、俺がしたいだけだし」
と微笑まれた。
熱が顔に集まる感覚に身を委ねながら
あったかい家に入っていった
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作者名：snow monster | 作成日時：2019年10月26日 16時
