私は河上万斉を救えるの…？いや、救う！

トリップ 第三生 2 ページ23

｢えっと、えっと…｣
(ど、どうしよう)

万｢待て晋助、その者は拙者の知り合いにござる｣

｢！？｣

高｢知り合い？こんなガキが？｣

万｢ああ、ただの知り合いにすぎんがな…｣

｢？？｣
(どういうことだろ…)

高｢まぁいい、ここじゃ目立つからてめぇの部屋つれてけ｣

万｢承知した｣

万斉が来いと言ってきたのでおとなしくついていってみる

｢えっと、何で助けてくれたんですか？｣

おそるおそる聞いてみる

万｢なんとなくあったことがあるような気がしたでござる｣

｢えっと｣
(えぇぇ、どういうこと？)

｢あったことは、ないです、多分…｣
(どこで会ったか聞かれても難しいしな…)

万｢デジャヴ、とやらか｣

｢はい、多分…｣
(会った記憶が消される、というよりあやふやになった感じなのかな)

万｢ついたぞ、とりあえず聞きたいことがある｣

｢はい！｣

万｢主は刀を持っているようだが攘夷志士なのか？｣

｢あー、刀持ってるだけです｣
(初めて会ったときもこんなの聞かれたなー)

万｢あまり見かけぬ者のようだが｣

｢はは、最近来たんです｣
(どうしよ、気まずい)

万斉はそうか…と小声で返すと一呼吸おいてまっすぐAの方を向いて言った

万｢拙者は主に興味がある｣

｢ふぇ！？｣

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