鏡花水月２ (ページ17)

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教室の中は最終科目が終わったテンションで
みんな騒がしい

教室に入ってすぐ顕嵐と目が合う

「待っててくれたんだ(笑)」

何がおかしいのか

「うん、ずっと徹夜だったから眠い。帰ろ。」

「うち寄っていく？」

こんな会話は付き合ってる人達がするみたいだなとふと思って、少しくすぐったくなる

「久しぶりに行こうかな、」

階段を降りて昇降口まで歩いてたら萩ちゃんと目が合って、グーサインを送られた。全然グーじゃないのに。

数十分前の森田先生を思い出しては心の奥が音を立てるのが分かって恥ずかしくなった

なんて考え事をしていたらいつの間にか右手は顕嵐の左手と繋がっていて

驚いて顕嵐を見たけど
顕嵐は顔色を変えずに真っ直ぐ前を見て歩いていた

顕嵐と触れていると心地よくて、ドキドキしない訳では無いけど、恋心じゃないなって再確認。

手を繋いでいるからって何か違うわけでもなく、いつも通り宮近くんの話をしたり、テストの報告をしたり、ほんといつも通り過ごせた

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