【中等部】28 ページ29
以前北欧の店で何度も料理勝負をし、勝った後アリスに同行した今でも料理勝負をしてる黒木場は気に入った者への強い執着心を知っていたからこそ前年の話を聞いた黒木場はAに事前にアリスの性格を教えた。
『……。』
ア「もうっ、リョウくんったら酷いわ！クラスメイトに言われたでしょ？仲良くなりたいんだから嫌だったら引き留めたりしないわよ！」
『…。』
黒「…お嬢はズケズケと言うから信用して無いっすけど。」
ア「まぁ！失礼ね!!」
Aは研究会の見学に来ただけだが、薙切の血族と従者に加え話に入れない先輩がいる異様な空間にどうしようと考えていると部長と言われる先輩が話に割って入る。
万「僕に負けたら君はどうするんだい？」
ア「そうねぇ…、じゃあ私の機材をあげるわ。」
万「……良いだろう、ならば食戟成立だ。試合は3日後でどうだろうか。」
ア「構わないわよ！」
一方的な見学を取り付けられつつ伺ったAは初めて双方了承で食戟が成立する光景を間近に眺める。
万「才波さんには悪いが、今回は食戟の後でで良いかい？」
『(コクッ)』
部長からバツが悪そうに日にちを改めると申し出されたAが頷くと、部長は食戟管理局に申請しに部室を出て行った。
ア「あ、そういえば才波Aちゃんは何でここに来たのかしたら？」
『……見学。』
ア「見学？
『……知らない調理法だったから、見に来ただけ。』
自業自得とは言ええりなはAに悪印象を与えたが、Aはアリスに対しそこまで印象は悪くなかった。
レスポンスは遅いが、ちゃんと言葉を返してくれるAにアリスはえりなに対する優越感を覚える事無くただ自身が得意とする分野に興味を持つAに喜ぶ。
ア「やっぱり日本じゃ
『(さっきの先輩もいないし…)、帰る。』
見学の日取りが延びた事で用が無くなったAは部室を出ると、アリス達も食戟まで用がないのかAに付いて行く。
『………。(付いて来る…)。』
今日は汐見と葉山が不在の為ゼミが開いていないのでAは図書室で
ア「才波Aちゃんはどこに向かっているのかしら？」
『……図書室。』
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作者名：水煮缶 | 作成日時：2023年6月30日 0時
