un cuoco curioso⑯ (ページ35)

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【高等部２年】700 ページ35

葉「余裕なんてねーよ、少しでも気を抜いたら香りと味のバランスが崩れるんだ。…悪いな幸平、長引くと思ったが一度で勝っちまって。」
創「うぐぐぐっ…！もう一回だ葉山ぁ！！」
真「連戦は無しと言ったであろう。それにアキラが完勝した時点で終いじゃ。」
創「なら今度は普通の食戟をするだけっすよ！葉山ぁ、次いつ空いてんだ！？」
葉「これから紅葉狩りと月饗祭もあるしゼミも講義もあるから次は大分先だな。」
創「(ﾑｯｽｰ)」
『アリスと同じ顔しても可愛くないからね。』

直近で食戟が出来ないと分かると創真は頬を膨らませるが実際実地研修明けから他の生徒の食戟が増えた事で十傑の食戟は減り、その分十傑の仕事をしていた事で無理だと分かると創真は諦めるしか無かった。

仙「宗衛、これで文句も無かろう。」
宗「勿論。」
レ「ふふっ、これでAチャンも葉山クンも安心デスネ！」
真「そもそも兄上がッ文句を言う方が可笑しいのだ。」
『別に文句言うのは良いけど、私もう薙切じゃないから聞く必要無いし保証人だって父さんがいれば籍入れられるから。』
葉「もし義父さん達が承諾しなかったらそっちを選んでたな。」
薊「恐ろしい事を言わないでくれるかい…？」
『大丈夫、高飛びして行方眩ましたりはしないから。』
創「それもう脅しじゃねーか。」

現に進級試験時に薊を脅した時の台詞を言えば流石の宗衛や仙左衛門も驚愕し固まるが真凪とレオノーラは駆け落ちするのも有りだと頷く。

薊「流石に駆け落ちは…でも今思うと僕がアキラくんに婚約者の話をしていて良かったね。」
葉「本当にな。」
『それにダメって言って養子縁組を勝手に解消は出来ないから、何言っても無駄なんだよね。』
創「そうなのか？」
『うん。当人…私の意思なく離縁は出来ないし、離縁に追い込んだ場合は訴えられるし私の場合は勝ち確だよ。』
創「へー、なら逆に組まれた場合はどーなんだ？」
『そっちも同じ。私が拒めば無効になるけど…あの時は知らなかったし。』
葉「それって時効とかあるのか？」
『さぁ？あったとしても無効にはしないし気にしなくて良いんじゃない？』

親達はAから出た養子縁組の話に口を閉ざすがAはあっけからんと養子について聞く創真に答え、自身は向こうにする気は無いと言う。

『あ、そういえば聞いて無かったけど…普通養子縁組？』
仙「あぁ…流石に薊と真凪との親子関係は存続させておきたかったからな。」
『あっそ。』

(祝700話…！)