un cuoco curioso⑯ (ページ25)

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【高等部２年】690 ページ25

黒「そん中に一回ぶっ飛ばしてる奴もいますよ…。」
え「主に2・3年生ね…しかも一度退学にさせているし。」

先程の光景を見て心配する薊だったが自身の生徒から慕われていると分かり喜ばしいと言うようにAを撫でるが後ろでは少し不穏な会話をしていた。

葉「あれ、堂島さんまで…。」
堂「やぁ葉山、本部の方はもう良いのか？」
葉「こっちはもう終わりましたので。それとA、水鏡達スゲー事になってたな？」
『皆嬉しくて英筆頭にタックル。この後祝賀会やるんだって。』
葉「マジで仲良いよな、ウチの生徒。」
え「仲が良いのは結構だけど、これからも篩い落としのカリキュラムはあるし大丈夫なの？」
『うん、ウチの子達だけのトークグループがあるんだけど家で分からない事とかよく話してるし授業後も予定無い子達は揃って自習してる。』
葉「たまーに何人かゼミに来て座学の方の講義をしてるぞ。」
堂「…Aくんが無理ならせめて葉山だけでも遠月リゾートに欲しいな。」
え「ヘッドハンティングはさせませんよ堂島さん。」

Aが無理なら葉山をと言う堂島にえりながストップを掛けてるなど多少ふざけながらも生徒や学外の観客が帰るまで今年の選抜の話やA達の遠月での話をしながら待つ。

選抜から数日経てば生徒の興奮は収まるがA達の生徒や熱に充てられた生徒は衝撃にまで発展はしないが調理室を借りて小さな勝負をしたり試作をしたり研鑽に興じる中学園内でA達３ペアにえりなと新戸と交え食戟が行われると報じられると珍しい試合に生徒は再び興奮する。

ア「私はイサミくんでリョウくんはえりなね。」
『私はタクミでアキラは新戸…。』
葉「…意外と大丈夫な組み合わせだな。」
新「良かった…！葉山なら安心だ!!」
タ「俺も黒木場でなくて良かった…！」
『黒木場はえりなで大丈夫なの？』
黒「多分…。」
え「多分ですって…？」
イ「よろしくねーアリスさん！」
ア「えぇ！勝ちに行きましょうね！」

Aとタクミ・葉山と新戸・えりなと黒木場・アリスとイサミがダイスの結果ペアに決まると流石に打ち合わせが必要だと言っていた事が功を奏し、明日の食戟に向けて各執務室に向かい作戦会議を行う。

タ「お題は鰹と春菊…今回は黒木場に優位だな。」
『それ言ったらアリスやアキラだって優位だよ。…鰹と春菊かぁ。』
タ「鰹はやはり生の方がより濃厚な脂を味わえるから…メインとして使いたいがそれは皆同じだろう。」

(シャッフル戦。)