un cuoco curioso⑭ (ページ18)

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【高等部2年】613 ページ18

『…あぁ、創真の事か。なら次ノミネートされたらアキラも出ないとね。』
葉「次があればな？うん…この組み合わせの方が香りが尖るな、これで幸平に完勝してやるぜ…！」
『前回は２－３で惜しかったからね。』
葉「あぁ。楽しみにしてやがれ幸平…。」
汐「(研鑽してるなぁ…)」

次の食戟で創真を負かす為に研究する葉山とそれを手伝いながら次は勝てというAに汐見は創真達と研鑽してるなと思うとクスリと笑う。

迎えたBLUEの開催にAと葉山は中継が映るテレビを横目に資料片手にPCに向かっていた。

葉「そろそろ始まるみたいだ。」
『第一の門から第三…予選したいなものだね。』
葉「つーか…よくこんな城郭でやろうと思ったな？」
『よく貸してくれたよね。創真達は映ってる？』
葉「いや、まだだ。あ、タクミが映った…なんだこの子供たちは。」
『１歳か２歳くらいかな？あ、懐かれた。』
葉「周りの奴らに比べて子供寄って来てんじゃねぇか。…お題は"離乳食"って。」
『離乳かぁ…特定８品目と蜂蜜と脂の多い動物性は使えないね。』
葉「アレルギーより制限されるのか…。」
『練り物とかも駄目だね、消化できないから。』
葉「やけに詳しいな？また常連の相談か？」
『一昨年のお彼岸の時に聞かれて調べたけど、使えない食材がかなり多いよ。』

テレビから流れる解説やタクミがいる第一の門の試練会場を時たま見にやり、タクミの所は離乳食というお題にAは自身が持つ知識で離乳食はアレルギー以上に難しいと言う。

『１歳くらいなら大豆も蜂蜜も柔らかくして潰したり少量だったら使えるけどその分…味を突き詰めるのは大変だったなぁ。』
葉「(…今度調べよう)あ、タクミの受け持ちの子がどっか行ったぞ。」
『小さい子ってすぐどっか行っちゃうから……抱っこして戻って来た。』
葉「一応録画してて良かったな、後でアリスに見せてやろうぜ。」
『いいね、絶対アリスは面白がるよ。』

運よくタクミの試練の中継だったからかAと葉山は作業の手を止め面白いと思い話しながら
中継を見る事にした。

葉「Aだったらこの場合どうした？」
『私だったら…とりあえず年齢と好きな物と嫌いな物を聞いてから考えるけど、１歳過ぎてたらアレルゲンと魚介と加工肉が入ってなければ大概何でも作れるよ？』
葉「１歳未満だったらどうするんだ？」

(タクミのお題が丁度良かったので捏造。これを機に葉山が将来を見越してひっそり育児関係の本を読みそう。)