2.駅前派出所。 ページ2
アッサリとバイトが決まったその日から二日前の私に、話は戻る。
・
「...だっさ...」
駅前から続く色んなお店が軒を連ねてる通りの、入り口アーチに掲げられてる大きな看板。
そこに描かれた、この通りの名称。
『ロマンス大通り』
それを見上げて
「...だっさ...」
私は同じコトをまた呟いてしまった。
見上げてたその看板から視線を下ろし、私は手元の紙を見る。
「...どっちに行けば良いんだろう...」
記されてるのは、今日から暮らす家の地図。
女子の大多数は地図を読むのが苦手です。
私も例に漏れず、苦手です。
『地図は北が上だから』とか言われても、今自分が向いてる方向が北なんだか南なんだか分かんないんだから、もうどうしようも無い。
キョロキョロと辺りを見渡すと、ロマンス大通りに入ったすぐのとこに派出所がある。
道に迷った時には、おまわりさんに訊くのが一番。
そう思った私は、小走りでその派出所へ向かった。
「すいませーん」
「はい、どうされましたか？」
「...おっ...」
勝手に、ちょっと小太りで人の良さそうなおまわりさんが居るもんだと予想してた。
だって、こんなダサイ名前の通りだから何か平和そうだし。
呑気そうなおまわりさんが居ると思ってた。
「どうか、されましたか？」
「あっ...道...分かんなくって...」
なのに、その派出所の中に座ってたのは
目力ハンパ無い、オッシャレで(もちろん制服なんだけど)信じられない位ハンサムなお兄さんだった。
あ、お兄さんってゆーか、おまわりさん。
とんでもなく眩しい...。何だこれ。
「どちらへ行かれたいんですか？」
そんなキラキラしたおまわりさんが、微笑み立ち上がって私の前までやって来る。
「え...っと...」
無駄に緊張して畳んでた地図を上手く広げる事が出来ない。
「あ...ちょ、ごめんなさい...」
「フフッ、慌てなくって大丈夫ですよ？」
私がガサガサしてると
「潤ちゃーん」
「あ、佐藤さんちのおばあちゃん。こんにちは！」
「あー、今日も男前だねぇ...もうあたしは潤ちゃんの顔を見る為に生きてるようなモンだよ」
「アハハッ！何言ってるの、おばあちゃん」
派出所に入って来たおばあさんと談笑し始めた、おまわりさん。
そこに「ポリ潤ー！」って黄色い声が飛び込んで来た。
「もう、その呼び方...」
「ねぇ、ポリ潤！私、今日から高校生！」
「おっ！おめでと！」
新品の制服の女子高生が、おまわりさんに纏わりついた。
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まめなり(プロフ) - 図々しいかもしれませんが続編を検討していただけると何よりも嬉しいです。最後までお読み頂きありがとうございました。長文失礼いたしました。 (2017年7月18日 10時) (
レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
まめなり(プロフ) - 最後Nくんは実家に帰ったのかなぁとかAくんとあの子はどうなったのかなぁとかOくんはあの子とどうなったのかなぁとかSくん結婚しないかなぁとかMくんもあの子とどうなったのかなぁとか。そして何より1番気になるのは主人公のカフェはどうなったのかなぁと。 (2017年7月18日 10時) (レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
まめなり(プロフ) - が好きです。ロマドーの雰囲気もそこで暮らしている人々も。(個人的には最後結ばれるのが担当様だったのも嬉しかったです笑) 今まで色々reiさんのお話を読ませて貰っていましたが、このロマドーも相変わらず素敵なお話だと思いました。そこで続編のお願いを…笑。 (2017年7月18日 10時) (レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
まめなり(プロフ) - こんにちは！どこに書けばいいのかわからなかったのでココに。私はロマドーの2章が始まったくらいで受験勉強のために占ツクから離れた者です。受験も終わり久々に占ツクを訪ねてみるとロマドーが完結していて思わず読んでしまいました。率直に言ってホントにロマドー (2017年7月18日 10時) (レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いきなりすいません！君の名は。って話ありますね笑 (2016年10月27日 14時) (レス) id: 55ecfc4463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2015年1月27日 19時
