額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ2)

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『ねぇハリー私が1年で嫌いなものは''夏休み''だ』

ハ｢あぁ僕もだよ｡夏休みが大っ嫌い｣

私とハリーは色々と変わった子だった｡例えば深夜夏休みの宿題をしなければならなかった｡1年で嫌いなものは夏休み｡そして魔法使いになりたくてなったわけじゃないってこと

ハ｢Aこっち来てベッドに入ろう｣

ハリーは自分のベッドで私が来るように毛布を開けている｡そしてそこに私は宿題を持って入る

『暖かい』

ハリーは大きくなった手で私の頭を撫でた

ハ｢そうでしょ？2人の方が宿題終わりやすいし｣

ハリーと私はベッドに腹違いになって片手に懐中電灯を持ち魔法史を枕に立てかけてレポートを書き始めました

『ねぇハリー』

ハ｢なーにA?｣

『ハリーに身長越されちゃったね』

そうだ…秘密の部屋の一件からどんどんハリーが高くなり私を悠々に越している

ハ｢そうだね｡僕はAが小さい方がいいけどね｣

ハリーは含み笑いして私の肩に頭を預けてきた｡ハリーがこうしているのは私を大親友と思っているからだろうか?

〔十四世紀における、魔女の火あぶりの刑は無意味となるものだった－－－－意見を述べよ〕

『うわぁめんどくさいな』

私は魔法史の文章の羅列を目を細めて読み解き､答えになりそうな所を羽根ペンを使って書いていく

なぜ夜に勉強をしているのか？叔父さんに教科書を取られたから……私達はそれを盗んでやっている｡バレたらまた物置部屋に閉じ込められちゃう

私はフォルの所へと近づき鳥かごから出してあげた

ハ｢A､フォルを外に飛ばすの？｣

『うん､また大暴れされたら困るし』

ハ｢じゃあ僕もヘドウィグを飛ばすよ｣

私達は窓を開け､満天の星空が広がっている中2羽の梟を飛ばした

叔父さんからは友達とやり取りしないことを約束にして夜な夜なフクロウ達を自由にしてる

ハ｢ダドリーのいびきが聞こえる｣

『ほんとだ』

私とハリーは顔を見合わせてクスクスと笑った

ハ｢もう寝よう､宿題は明日仕上げよう｣

『そうね､おやすみハリー』

私がそう言って自分のベッドに入ろうとしたら､ハリーが後ろから私の手を掴んだ

ハ｢違うこっち｣

悪戯っぽく笑うハリーがかっこよくて好きで私は断ることが出来ずに返事をした

『そうだね』

私はハリーのベッドに入り､心が暖かくなるのを感じながら､いつまで続くのかいつ終わりが来るのか､私の事をどう思っているのか不安に駆られた