額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ46)

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ピーブスが高笑いして消えた瞬間､辺りは悲鳴と混乱で生徒達はその場から逃れるようにして人の波を作った

『痛っ!』

逃げる人の波に巻き込まれて怪我した腕に当たってとてつもないほどの痛みが走った

ハ｢A!｣

ハリーやハーマイオニー､そして勿論ロンは私を引っ張り誰にも当たらないように壁になってくれた

ハー｢大丈夫A!?｣

『うん、多分』

ロ｢何でブラックが入り込んでるんだよ｣

ハ｢しかも僕達がグリフィンドール生って知ってるのもおかしいよ｣

『ただの勘なんかじゃ当てれる訳ない』

ダ｢直ちに大広間に集まるのじゃ!｣

ダンブルドア先生は神妙な顔で私達生徒に向けて言った､全生徒が大広間に入るとマクゴナガル先生とフリットフック先生は大広間のドアを全て閉じた

ダ｢先生達全員で城を隈無く捜索せねばならん…気の毒じゃが今夜はここで寝て欲しい｣

誰一人異論はなく､あのスリザリン生でさえも納得してるようだった

ダ｢そうじゃ忘れとった｣

そう言って杖を一振すると長い机は壁側にいき､ふかふかの寝袋が何百個と綺麗に並べられた

ダ｢ぐっすりおやすみ｣

ダンブルドア先生は大広間を出て言った瞬間大広間はガヤガヤとしだした

パー｢消灯まで後10分！｣

パーシーは胸につけてるバッチを輝かせて言ってるのに笑えてきた

ロ｢行こうぜ｣

『うん』

ロンの掛け声で私達はそれぞれの寝袋を選び入った｡私は勿論ハリーの隣､そしてハーマイオニーの隣で寝ることにした

ハー｢ブラックはまだいると思う？｣

『ダンブルドアは明らかにそう思ってるみたいに見えたけどね』

ロ｢言えてる｣

ハーマイオニーは話し続けた､そしてそれを私達3人は寝袋に入りながら頬杖をつきながら聞いた

ハー｢ブラックが今夜選んでやってきたのは運が良かったのよ｣

『だって､今日は誰も寮塔にいなかったからね』

ロ｢きっと､逃亡中で時間の感覚が無くなったんだ｡でなきゃこの広間を襲撃してたぜ｣

ハーマイオニーはロンの言葉を聞いて身震いした

｢『どうやって入り込んだんだろう？』｣

私とハリーは大広間の星空を眺めて言った

ロ｢あれだよ＜姿現し＞ってやつパパが使ってた｣

ハ｢＜姿現し＞?｣

ハー｢いきなり現れたりできる魔法なの｣

『ホグワーツだよそんなのが通用できたなら全然守られてないしディメンターも見張ってる』

ロ｢だけどさ＿＿＿｣

パー｢もう寝るんだ！｣

大広間の明かりは一瞬にして無くなった