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｢申し訳ございません！｣
地面に擦り付けられる頭を見て、何処と無く悲しく感じて立ち上がらせてはすぐに鶴見中尉殿の執務室に案内させる。
そう頭を擦り付けて謝らなくとも···取って食いやしないのに。
執務室をノックし入室許可が出てから部屋に入り、ハキハキと規律正しく言葉を並べる。
『東京第一師団から参りました。陸軍上等兵二条Aであります。第七師団27聯隊に転属を命ぜられ、ただ今着任いたしました』
？｢うんうん、若い子は元気でいいね｣
そんな色気のある声を漂わせながら、鶴見中尉殿は僕の方へと椅子に座ったまま振り返った。
こりゃ、驚いた。
確かに前頭葉が弾け飛んだ。なんて話は聞いていたけど、目元から上を
士官学校に来た時は、全然普通に顔立ちがいい男の人と思ってはいたけど、妙に恐怖を感じさせる。
鶴｢門兵が失礼をしてすまないね｣
『いえ、慣れてますので』
端的に且つ抑揚のない声で言うと鶴見中尉殿は思い出し笑いをしながら僕を見た。
鶴｢いや、君は変わってないね。────士官学校に訪れた時、君を見かけててね。上級生を殴ってるのを見て大笑いした記憶があってね｣
『あ···お見苦しいところを』
やっぱりだ。士官学校にいた時、妙に鶴見中尉殿に見られていた感覚は間違いじゃなかったんだ。
鶴｢いいや、君は品行方正、成績優秀で容姿端麗、頭脳明晰に加えて運動神経抜群···私は君が欲しくてね。君が第一師団に行ったのは残念だったが第七師団に来てくれて嬉しく思うよ｣
何かの違和感を感じて、愛想笑いをうかべる。
鶴｢それに今は少し前に事件があってね、部下もピリピリしているんだ。今日来たというのに部下の当たりが強いのも許してくれ。｣
『事件？』
オウムのように繰り返し言うと鶴見中尉殿は、にこやかに笑った。
鶴｢いやいや、こっちの話でね。もうその問題も解決している。｣
鶴見中尉殿は入れ墨の囚人を追っていると淀川中佐も言っていたし、事件は入れ墨の囚人関連が1番有力だな。
『あ、そうでした。鶴見中尉殿に手土産を持ってきたのです』
右手に持っていた団子を思い出したかのようにして机に置く。
鶴｢ほほう！花園公園にあるあの店か｣
嬉しそうな声で団子を見つめながら、にこやかな笑みを浮かべながら言う。
鶴｢いやぁ私はこう見えて甘いモノが好きでね、前頭葉の一部が吹き飛んでからは余計に口にするようになってな｣
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は尾形百之助オチですか？できれば尾形百之助オチでお願い出来ますか？あと尾形百之助を死なないで欲しいです。お願いします🙏続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年12月14日 5時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - すごく好みです！ (2020年12月12日 12時) (レス) id: edd0868c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年11月22日 22時
