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それは昨日、僕が電報を打ったから···。
つまるところ、これは僕が橋本軍曹を殺したもののようなのか？
いやいやいや、待て。僕が忠誠を誓った第1師団を疑ってどうする。第1師団を信じるんだ。
あからさまな罠にかかる訳にはいかない。平然を装っていつもの調子で鶴見中尉を見つめる。
『何故でしょうか···この第7師団に造反がいるのでしょうか？』
墓穴を掘る訳にはいかない。すみません、玉井伍長殿。鶴見中尉を揺さぶるのに丁度良かったので···
鶴｢それは────確かに有り得るかもしれんな｣
鶴見中尉はニヤリと笑って上手いこと逃げれた僕を見つめる。
ゾクリと背筋を撫でられたかのようだ。
鶴｢二条くん、君が気に病むことではない。全ては中央が私を警戒しすぎた事によって起こったことだ。しょうがない事だ。｣
そう慰める鶴見中尉は、僕に近づき、肩に手を置く。
『鶴見中尉、中尉は第1師団がやったように話しますが、僕は第1師団がやったとは思えません。』
鶴｢ん？それはなぜかね？｣
『それは────僕は元ではありますが第1師団にいた身です。第1師団のことを信頼していない訳ではありません。』
そこまで言うと鶴見中尉はニヤリと腹の底が冷えるような笑いを僕にみせた。
鶴｢休暇をとって橋本軍曹の葬式に行くかね？｣
いいや、僕には今手を離すことの出来ない、任務がある。それを放棄して葬式に行ってしまえば、これは橋本軍曹に説教されてしまうだろう。
『いいえ、葬式には行きません。別れはもう告げていますし、ここで行けば説教をされてしまいますから』
少し口元に笑みを零して言うと鶴見中尉は顔を一層近づけて口を開く。
鶴｢そうかね。橋本軍曹の教育の賜物だな。本当に辛かったら私や月島軍曹に言うんだぞ
────それとだが、私宛にもう1つ届いた電報のことだが、東京第1師団は二条くんを少尉に昇格したいようだ。君の才能を認めたようだ｣
その言葉に不信を覚える。中央が？僕を中々昇格してはくれなかったのに。
ちらりと鶴見中尉がみせた電報にはちゃんと書かれていた。
''ニジョウジョウトウヘイ ヲ
ショウイ 二 ショウカクスル''
何かの間違いだ。第1師団は僕が上等兵であることを上手く使っていたのに、第7師団に来て数週間で少尉になって欲しい。なんておかしい。
それにこうなれば、月島軍曹に行動一つ一つ見張られるようになる。
厄介な軍曹がいると第1師団に伝えていたはずだ。
鶴見中尉が···仕込んだな。
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は尾形百之助オチですか？できれば尾形百之助オチでお願い出来ますか？あと尾形百之助を死なないで欲しいです。お願いします🙏続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年12月14日 5時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - すごく好みです！ (2020年12月12日 12時) (レス) id: edd0868c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年11月22日 22時
