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鶴｢話とは君がお世話になった橋本軍曹のことだ｣
『────橋本軍曹ですか？』
オウム返しのように無機質に聞き返すと、やはり悲しそうでどこか喜びに満ちている鶴見中尉は静かに頷いた。
そういえば、北海道にきてから何週間か経った。まだ１ヶ月とまではいかないけれども、すでに橋本軍曹は予備役となって軍を退役している時期。
それに何も電報を打っていなかったな、でもすぐに電報を打つと寂しがってると思われるかな？
それは嫌だなぁ。まだ子供と思われるのは実に嫌だ。
鶴｢橋本軍曹が亡くなったそうだ｣
『······え？』
亡くなった？橋本軍曹が確かに歳は取っていたけれど、まだまだ元気だったし余生を穏やかに暮らすつもりだったようだし。
病気なんてもってのほかだった。
頭の混乱を抑えることが出来ず、放心状態のままでいると鶴見中尉は追い打ちをかけるように目の前に電報を置いた。
鶴｢本当は直接渡しても良かったんだが、その様子だと私の口から言っても同じことだったようだな｣
僕宛ての電報。短く淡白に書かれたその文字は僕の気持ちを酷く掻き乱す。
''ハシモトグンソウ シス''
『···死因はなんだったのでしょうか？』
何とか冷静を保ち、掠れたような声を口にする。
鶴｢死因は病死のようだ｣
『病死···ですか。そうですか、元気だったようでしたが。』
一切の気持ちの昂りを許さないかのように僕は静かに怒りの気持ちを酷く閉じ込めて冷徹な声を出す。
鶴｢────おかしいとは思わないかね？二条くん。私もこの''電報''だけなら素直に受け止めていたが、これは他殺だ。｣
『それはどういうことでしょうか？』
鶴｢君宛と別に中央から幾つか電報が私宛に来ていてね。
"新撰組もしくは土方歳三に関わる者と接触する事を一切禁ずる"とね｣
その言葉が昔の僕と橋本軍曹の記憶が駆け巡る。その橋本軍曹との会話の中に僕はその言葉の答えとなるものを見つけた。
『確か···橋本軍曹は、土方歳三の母方の────血筋』
そうだ、あの時は何となく流していたが、橋本軍曹は確かに土方歳三の母方のものだったはず。
鶴見中尉が土方歳三を探るために、橋本軍曹を？いや、待て。鶴見中尉ならば、そんな遠回りなことはしないと思う。
どうせならば、直接探るはずだ。
鶴｢まぁ私への見せしめだろう。関係のない人間が死ぬぞという脅しだ。それよりも私は中央がなぜ土方歳三が生きている事を知っているのか気になるがな｣
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は尾形百之助オチですか？できれば尾形百之助オチでお願い出来ますか？あと尾形百之助を死なないで欲しいです。お願いします🙏続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年12月14日 5時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - すごく好みです！ (2020年12月12日 12時) (レス) id: edd0868c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年11月22日 22時
