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『誰とお酒の席で約束したの？』
あからさまに"怪しい"という目でおじさんを見ると、困ったようにして頭を掻き出す。
｢坊主はやっぱり、お見通しだな。えっ、とだな。上のやつに"二条家も落ちぶれたな"なんて言われてよ｣
そして二条家には有望なやつがいる！なんて言って後に引けなくなったから、僕を引き合いに出したんだな。
めんどくさいことをしてくれるなぁ。
｢なぁ頼むよ、じゃなきゃ俺はクビになっちまう。上のやつに嘘をついたなんてしれたら｣
みっともなく縋るおじさんに何だが急に可哀想になってくる。大の大人が子供に縋るなんて
『──わかったよ』
そういう訳で、二条Aとして士官学校に入学、14歳で。例外中の例外だったわけだけど、何とか二条のおじさんが話をつけて14歳の僕を入れてくれた。
そして翌年明治37年に卒業した。本当は四年制なんだけど、特段能力が認められたらすぐに卒業もできた。
それより、士官学校にいる時、鶴見中尉とかいう人を見かけたことがある。凛々しい顔の人だった。でもその目はどこか怖いように感じたのを覚えてる。
大層熱心に僕を見るものだから僕は少し恥ずかしくなった記憶がまだ真新しい。
あの鶴見中尉殿は第七師団であるようで、僕は中央に近い東京第一師団の上等兵として配属された。
誰だって能力の高い人が欲しいはずだし、二条のおじさんのために軍人になったけど、僕だって満更でもなく、軍人のままでもいいなぁ。
そんな時、｢俺は不死身だ｣なんて言うおかしな杉元と話すぐらいになった時、僕ら第一師団も明治37年8月から始まった日露戦争に加わらなくてはいけなくなった。
初めての戦争。他の師団と共に戦った中で、またもや鶴見中尉殿を見かけた。
どこかその顔には前よりも黒い影があるような気がした。
そして第一師団の数少ない生き残りとして日露戦争が終わったと同時に第一師団に戻ってきた。
日露戦争が終結して間もない頃、日本の僅かな人達に大金の話が舞い込んできた。
その出処は網走監獄の死刑囚。アイヌの隠し持っていた大量の金塊を奪ったそうだ。
それを知った野郎共はこぞって競争に走った。
死刑囚と同房の囚人達や、国に反逆する情報将校、多民族独立国を創ることを目論む古き者。
それと他に、影から掠め取ろうとする政府や陸軍海軍等の中央がいた。
中央は直接金塊を捜索することはせず、金塊を奪い合う者達を監視し、横取りを企んでいた
これは金塊争奪戦で向きあうの話。
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は尾形百之助オチですか？できれば尾形百之助オチでお願い出来ますか？あと尾形百之助を死なないで欲しいです。お願いします🙏続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年12月14日 5時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - すごく好みです！ (2020年12月12日 12時) (レス) id: edd0868c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年11月22日 22時
