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それからゆっくり、慎重に甲冑の裏から出て廊下を進み、アンブリッジの部屋の扉へと進む。
ハリーが扉の周囲の隙間に魔法のナイフの刃を差し込み、そっと上下させて引き出すと、小さくカチリと音がして、扉がすぐに開いた。
私のは身を屈めて中に入り、急いで扉を閉め、あたりを見回した。
没収された箒の上に掛かった飾り皿の中で、ぞっとするほどいやな子猫がふざけている他は、何一つ動くものはない。
ハリーは透明マントを脱ぎ、急いで暖炉のところに行く。それに続いて私も脱いで煙突飛行粉を見つけた。
ハリーは、火のない火格子の前に屈んだが、両手が震えていた。
『ハリー、大丈夫だよ────きっと成功する』
ハ｢···うん、そうだよね。何とかなるよね｣
ハリーは私の手を引いて、一緒に暖炉の中に入り、私達は、それぞれの手に粉を持った。
そして目で合図を出し合い、手の粉を振ると同時に声を出す。
｢『グリモールド・プレイス12番地！』｣
これまで経験したことのない、奇妙な感覚だ。もちろん、飛行粉で移動したことはあるが、そのときは全身が炎の中でぐるぐる回転し、国中に広がる魔法使いの暖炉網を通ったのだ。
少し気分が悪くなる。回転が終わると私とハリーが目を開けると、そこは厨房の暖炉の中で、木製の長いテーブルに男の人が腰掛け、一枚の羊皮紙をじっくり読んでいた。
私とハリーは横倒れで絡み合ったようになっていた。
ハ｢シリウス？｣
男の人が飛び上がり、振り返る。
シリウスではなく、リーマスだ。
ルー｢ハリー、A！いったい、どうした？ 何があったんだ？｣
とても驚いたような声で、私とハリーに駆け寄る。
ハ｢いや、ただちょっと···僕、シリウスと話したくって｣
ハリーは少し罰が悪そうに答えるとリーマスは困惑したような顔をして言った。
ルー｢呼んでくる。クリーチャーを探しに上に行ってるんだ。また屋根裏に隠れているらしい｣
ルーピンが、急いで厨房を出て行く姿が見えた。私とハリーは立ち上がり、暖炉の粉を払う。
まもなくリーマスが、すぐあとにシリウスを連れて戻ってくる。
「どうした？」と言ったシリウスは、目にかかる長い黒髪を払い退け、急ぎこんですぐにこちらに来る。
彼は私とハリーを交互に見て、私になぜ連絡をくれなかったんだと目を細めた。
それを感じてハリーを前に押し出し、1歩下がる。
シ｢大丈夫か？ 助けが必要なのか？｣
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おにぎり食べたい(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！これからも楽しみにしてください！色々と考えているんです！ (2020年11月15日 19時) (
レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり食べたい(プロフ) - ここさん» ありがとうございます！頑張りますね！！！！！ (2020年11月15日 19時) (レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 賢者の石シリーズから読みました。夢主とハリーの関係性が好みでした。続き楽しみに待っています。 (2020年11月10日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2020年11月8日 21時) (レス) id: 6a053de6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年10月19日 22時
