432 ページ32
シ｢要らないよ。全部頭の中に入ってるんだから｣
「こっちのほうが、楽しくなるかもしれないぜ、パッドフット。あそこにいるやつを見ろよ」と、ジェームズが言った。
そのジェームズの視線を追いながら、見ると私は冷や汗をかいた。
なんたってその視線の先にはスネイプがいたんだから。
一気に嫌な予感がしては、お父さんに助けを求めるような目で訴えた。
絶対に止めて！父さん。
シ｢いいぞ、スニベルスだ｣
スネイプが立ち上がり、カバンに試験用紙を仕舞い込んでいた。
スネイプが灌木の陰を出て、芝生を歩きはじめたとき、シリウスとジェームズが立ち上がる。
リーマスとピーターはその場に座っていた。そしてジェームズ達に続くようにして嫌な予感に気づいたヴァンが立ち上がる。
私はリーマスとピーターの横でしゃがんでみた。そしてリーマスをじっと見てみる。
彼の視線は教科書に釘付けでこそあるが、その目は文字の羅列を追うことなく、じっと動かず眉間に皺を寄せたままだった。
隣のピーターはまるでサーカスにきた子供のようにウキウキとこれから始まることを待ちわびているように見えた。
『ペディグリューってやっぱり、嫌な奴』
ジェ｢スニベルス、元気か？｣
声高らかに大声で言ったその快活な声が嫌に耳につく。もし私がこの場にいるならぶっ殴ってやりたいような声だ。
スネイプは、まるで攻撃されるのを予測していたかのように、素早く反応する。
カバンを捨て、ローブに手を突っ込み、杖を半分ほど振り上げ、そのとき、ジェームズが叫ぶ。
ジェ｢
スネイプの杖が、十二フィートほど宙を飛んで、小さな音を立てて背後の芝生に落ちる。
ヴァ｢おい、いい加減にしろよ2人とも。｣
シリウスの吼えるような笑い声とは反対に蛇が睨みながらそう一言言う。
ヴァ｢そんなの良くないだろ、やめろよ｣
シ｢
シリウスはスネイプに向けてそう呪文を放つと杖に飛びつく中で弾き飛ばれる。
『こりゃ、やばい』
後ろから数人が立ち上がり、ゆっくりと近づいてきた。笑う者もいれば心配そうなものも。
スネイプは、荒い息をしながら地面に横たわる。
ヴァ｢だから、やめろって！｣
父さんは杖を取り出して、スネイプとジェームズ達の間に割って入った。
スネイプを守るかのようにジェームズ達に立ちはだかる。
ジェームズはちらりと水辺の女の子達を見てはまたヴァンに視線を戻す。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おにぎり食べたい(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！これからも楽しみにしてください！色々と考えているんです！ (2020年11月15日 19時) (
レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり食べたい(プロフ) - ここさん» ありがとうございます！頑張りますね！！！！！ (2020年11月15日 19時) (レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 賢者の石シリーズから読みました。夢主とハリーの関係性が好みでした。続き楽しみに待っています。 (2020年11月10日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2020年11月8日 21時) (レス) id: 6a053de6f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年10月19日 22時
