額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ42)

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私はフカフカなベッドの上で目が覚めた｡顔に太陽の光が射して眩しい

私はモゾモゾと動きながらもベッドの中で服を着た｡そしてベッドの上に座り､太陽を見て上裸のあの人に私は触った

シ｢起きたかい？｣

『起きた』

私は彼の体のタトゥーをなぞった｡シリウスによればアズカバンにいる時に付けられたらしい｡そのタトゥーは彼を縛っているみたいで嫌いだ

シ｢朝食を持ってこようか？｣

『ううん、要らない』

私は甘えるようにしてシリウスの背中に寄りかかった｡言わば背中合わせということだ

シ｢体は大丈夫かい？昨日は＿＿＿｣

『言わなくていいってば』

私はケラケラと笑いながらも顔を赤くさせて私は手で覆った

シ｢済まない｡昨日はあんなに可愛く鳴いていたのにな｣

ケラケラと笑うシリウスを強く何回も小突いた｡意地悪なシリウス

シ｢済まない､済まない｡だけどA､無茶はダメだよいいね？｣

『分かってるよ』

私は左薬指に太陽の光で色々な色を魅せる指輪の宝石を見つめた｡トムから付けられたあの印みたいなのを隠してくれてる

シ｢それはブラック家代々のでね｡蛇のようなもので済まない｣

私はその言葉にびっくりした｡シリウスは分かっていたのだろうか？私がスリザリンの末裔である事をよく思ってないのを…

『ううん､気にしてないよ｡シリウスと一緒なら嬉しいさ』

シ｢そうか＿＿＿それは良かった｡きっとモリーが来る｡その前に動こうか｣

シリウスはそう言うと私の手を優しく紳士的に引いた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

あれから何日が経っただろうか？今じゃもう夏休み最終日……まだシリウスと居たいのに

私はジニーとハーマイオニーと一緒の共同部屋で1人でベッドに横になり､杖を弄り回していた

ハー｢A､教科書届いたわ！｣

バタンと大きな音を立ててハーマイオニーとジニーは重い教科書を抱えてやってきた｡私はそれを聞きベッドに座った

『遅かったね』

ジニ｢普通ならもっと早く来るんだけどね｣

ジニーはそう言うと疲れたようにして私の隣に座り重い重い教科書の束を渡した

ハー｢新しい教科書は2冊だけね｣

『えっーと､ミランダ・ゴズホーク著＜基本呪文集・五学年用＞とウィルバート・スリンクハード著＜防衛術の理論＞だ』

ジニ｢ねぇフレッドとジョージから聞いてる？｣

私は基本呪文集を眺めながら聞いた

『何を？』

ジニ｢ダンブルドア､今年の闇の魔術に対する防衛術の先生を探すのを苦労したらしいわ｣