額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ41)

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シリウスは優しく微笑むと頭を傾げて､私の唇へと近づいた｡暖かく柔らかい感触は今まで以上に心地が良かった｡離れてしまいたくないほど…

ルー｢よし！式の主体は終わったね｣

リーマスはまだ誓いのキスをしている私達を終わらせるかのように聖書を閉じて大きな音を出した

『リーマスってば意地悪』

私はシリウスに腰を引かれながら､ケラケラといつものように笑った

ルー｢私は意地悪なんでね｡教え子が先を越すのがどうしても耐えれないんだよA｣

シ｢嘘つけ､Aだから邪魔するんだろ？｣

ルー｢まさか､そんな訳ないさ｣

そんなケラケラと3人で笑うと式にいる､おばさんやハリー達は動き出して､私の所へと近づいた

モリ｢昼食は豪華ですからね､さぁ支度をしないと｣

ハ｢A！｣

『ハリー！』

ハリーは私の所に近づくと手を握って､顔を赤くさせて言った｡見間違いだろうか？

ハ｢綺麗だよA｣

フレ｢賭けにもならなかったな＿＿＿皆んなの予想を遥かに超えてさ｣

ハー｢まぁ！賭けなんてするもんじゃないわ｡しかも結婚式で｣

ロ｢ちょっとした楽しみさ｡いいだろ？｣

『あはは､何それ？賭けしてたの？』

私はまたケラケラと笑うと皆んなも顔を緩めて口角をあげた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ルー｢A､ちょっといいかい？｣

夕食を食べ終わった頃､リーマスはいつもの朗らかな調子で尋ねた

『OKだよリーマス』

私はリーマスに連れられて席を立ち､リーマスの後ろを続いた

『それでなんかあるの？』

ルー｢あぁあるよ｡まさか私がこんな役まで引き受けてしまうなんてね＿＿＿はぁ全く気が進まないね｣

『それってどんな役なの？』

私は少し顔を険しくしてリーマスの顔を覗き込むと優しく彼は頭を撫でた

ルー｢さぁ､部屋に着いたらきっと嫌でも分かるさ｡全くシリウスは我慢が出来ないんだから｣

私はその言葉を聞いて何となく嫌な予感がしたのでリーマスに背を向けて逃げ出そうとするとそれを見越したようにリーマスに首根っこを掴まれた

『ヤダヤダ！絶対嫌ってば』

ルー｢拒否権はないよ｣

シ｢この日まで我慢したんだ､ご褒美をくれたっていいだろ？A｣

部屋の扉に寄りかかっているシリウスが顔を覗かせている｡シリウスは優しく私の腰を引いた

ルー｢加減はするんだよシリウス｡この子はまだ学生何だからね｣

シ｢分かってるさリーマス｡さぁおいで､加減はするさ｣

私の抵抗は虚しくも､手を引かれて部屋へと入った