額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ40)

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ルー｢それでは誓約に入ります｣

その言葉を聞いて､私は胸を高鳴らせた｡シリウスをチラリと見るとシリウスは顔を緩めてウィンクをした

ルー｢新郎シリウス､貴方はここにいるAを病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も妻として愛し､敬い､慈しむことを誓いますか？｣

シ｢はい、誓います｣

ルー｢新婦A､貴方はここにいるシリウスを病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も夫として愛し､敬い､慈しむことを誓いますか？｣

『はい、誓います』

私はしっかりとした意志を持っていった｡後ろからはモリーおばさんの泣く声が聞こえくる｡感動の涙だろうか？

リーマスはいつものように優しい笑みを浮かべて聞き終わるとまた朗らかな調子で言った

ルー｢それではお互いに誓いをして下さい｣

今やった誓いは神への誓い､これからやるのは新郎新婦の誓いだとモリーおばさんにこの数日間覚える為に叩き込まれた

シリウスとリーマスにそれを見られては大笑いされたっけ？それが頭をよぎり、私は口角をあげた｡私とシリウスはリーマスの言葉を合図にお互いに向かい合った

シ｢私は貴方の夫となる為に貴方に自分を捧げます｡私は今後､命のある限り貴方を愛し､この誓いを守って貴方と共にある事を約束します｣

『私は貴方の妻となる為に貴方に自分を捧げます｡私は今後､命のある限り貴方を愛し､この誓いを守って貴方と共にある事を約束します』

シリウスは少し顔を赤らめて私の瞳を見つめた｡シリウスの抱きしめたくてウズウズとしている手が目の端に入る

ルー｢それでは指輪交換を＿＿＿｣

そう言うとアーサーさんがリングピローに乗っている指輪を2つ持ってきた｡涙でいっぱいのアーサーさんは私の事を娘だと思ってくれているみたいで私も嬉しさでいっぱいだ

シリウスは紳士的に優雅に指輪を1つ取ると､私の左手を優しく持ち上げた｡シリウスは微笑み私を見つめてその結婚指輪を私の薬指へとはめる

その指輪のリングの所は純血主義の原点である､サラザール･スリザリンの象徴である蛇の鱗を意識してるように見える

そしてその上にある宝石は黒いながらも光の当て具合では虹色のような光を出した｡シリウスを見ると愛しそうな目で私を見つめた｡私もシリウスの左薬指に同じ指輪をはめる

ルー｢それでは誓いのキスを…｣

シリウスはその言葉を聞くと私の腰をサッと引き寄せて私の腰に手を置いた｡私より高いシリウスの瞳を見つめた