額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ39)

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ハリーside

綺麗……誰だってAを見たらそう思うだろう｡部屋の中に居た男性は皆んなAに魅入っていたと思う

女性はシリウスに魅入っていたはずだ

黒のウェディングドレスは言葉に表せない程の魅力を解き放ち､シリウス共に1歩1歩歩く度に大人の色気を香らせる

隣にいるロンや双子も口をあんぐりと開けて反射的に拍手をしていた

シリウスと幸せそうに神父役のルーピン先生の所にゆっくりと歩きながら行く時､Aと目が合った

いつかあの時のように僕の心は熱く燃え上がり､ドキンと跳ねたような感じがした＿＿＿いや､Aにはシリウスがいる｡僕にはチョウって言う好きな人がいるのに

これもまたAが着てるドレスの魅力？いやAの魅力なのだろうか？

体のラインが綺麗に表されてるAをまた見る度に跳ねる

改めて僕は後悔した､Aが綺麗だから思いを伝えれば良かったという訳じゃない…Aは心も清らかで＿

シリウスみたいに勇気を出せば僕はAと愛を囁き会うことができたのかもしれないのに

Aは僕にウィンクをした時､首元にあるあのネックレスはキラリと緑の宝石を輝かせた

僕はそれを見て､僕の首元にあるネックレスをギューッと掴んだ

するとシリウスとAは神父役のルーピン先生の所まで歩き､止まった｡誓いの言葉が始まる､僕は熱くなる胸を抑えた

この一時ぐらい､またAを好きになってもいいだろうか？＿＿＿きっと薄情者って怒られるのかな?

するとルーピン先生はきっと練習したであろう､聖書朗読と祈祷をやった｡ちらりと見えるAとシリウスの表情は幸せそのものを表していた

ルー｢愛は寛容であり､愛は親切です｡また人を妬みません｡愛は自慢せず､高慢になりません｡礼儀に反する事をせず､自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。全てを我慢し､全てを信じ､全てを期待し､全てを耐え忍びます｡愛は決して絶えることがありません｣

ルーピン先生が聖書を読み終えると斜め前にいるモリーさんは涙を流していた｡まるで娘が旅立つ時のように……

その隣に居たアーサーさんも涙をいっぱいに浮かべているのが見えた

ルー｢それでは誓約に入ります｣

その言葉でもっと部屋には緊張感が漂った｡そしてまたルーピン先生は口を開いた

2人の幸せを願うことが今の僕にできること＿＿＿Aの幸せは僕の幸せと同じなのだから