額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ33)

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モリ｢Aを幸せにする覚悟はあるのですか？シリウス｣

シ｢勿論だ､Aを幸せにすると誓う｣

シリウスは間髪入れずにおばさんの質問に答えるとおばさんは忽ち笑顔になった

モリ｢ならもう心配することは無さそうね｡さぁ私も掃除を手伝いに行かなくちゃ｡他の人にも知らせないといけないわね｣

モリーおばさんはいつものように慌ただしく､部屋を出ていった｡厨房に残ってるのはこれで3人になった｡暫くの間沈黙が流れた

ルー｢さぁ､A｡君が着るウェディングドレスを見に行こう｣

『え？あるの！』

私はウェディングドレスがあることに驚きと共に喜びが溢れた

シ｢勿論だ､だがこのブラック家に伝わる代々の物のドレスでね…｣

『嬉しいよ！シリウス』

私はシリウスの首に手を回して抱きついた､するとシリウスはびっくりしたようにしたがいつものように優しく抱きしめた

シ｢良かった､良かった……｣

シリウスはホッと胸を撫で下ろしてたようにして顔を緩めると私の手を繋いでそのウェディングドレスがある部屋へと歩いた｡隣にいるリーマスも嬉しそうに笑っていた

そして部屋の扉を開けると黒々と人を惹き付けるような魅力を放つウェディングドレスはまるでこの世の物とは思えないほどの綺麗さがあった

私はポカンとウェディングドレスに魅入っているとリーマスが口を開いた

ルー｢これを君が着るんだよ､きっと君ならこのドレスに負けないぐらいの美しさを持っているから､絶対に似合うよ｣

シ｢リーマス､まさかAを口説いてないよな？｣

ルー｢まさか､私はそこまで腹黒くないよ｡本当の事を言っただけ｣

リーマスがケラケラと笑ってるのを横目に見て笑いシリウスに向き直った

『本当にこれを私が着ていいの？シリウス』

シ｢あぁ君ぐらいしかこのドレスは着こなせないさ｡もしかして白の方が良かったかい？｣

シリウスは顔を伏せて､私の顔色を伺うようにして尋ねてきた

『ううん！黒のウェディングドレスはシリウスのお嫁さんになれた証みたいで嬉しいよ！シリウス』

私が屈託の無い笑顔で言うと今度はシリウスが抱きつきその勢いで倒れそうになるのをリーマスが私を支えた

シ｢A愛してる｣

『私も､シリウスの事を愛してるよ』

シリウスはギューッと抱きしめては頻りに私の頭を撫でた

ルー｢さぁ君達にも色々と準備がある｡シリウス､まだ我慢だよ｡それに私は神父役の言葉を覚えないと…さぁ行こう｣

私はその2人の手に引かれて歩いた