額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ3)

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ジョ｢ゲーゲー・トローチの時は､朱色の半分の部分でこれを噛むと吐き戻す｡医務室に行く途中に残り半分の紫色を飲み込む｡すると忽ち貴方は元気一杯｡無益な退屈さに奪われるはずの時間をお好みに専念できるという優れもの｣

フレ｢そうやって広告の謳い文句を書く｣

フレッドはおばさんの視界から少し離れては2匹気絶したドクシーをポケット中に入れた

ジョ｢ちょっと実験台に問題があってね｡ずっと吐き続けるもんだから､紫色の方を飲み込むことが出来ないんだ｣

ハ｢実験台？｣

フレ｢俺達さ＿＿＿代わる代わるに試してる｣

『それじゃあ悪戯専門店の話はまだ続いているってこと？』

私はノズルを調節する振りをしてハリーと双子達にしか聞こえない声で呟いた

フレ｢うーん､まだ店を持つチャンスは無いけど＿＿＿だから今の所は通販をやってるんだ｡日刊預言者新聞に広告を出してね｣

ジョ｢皆､君たちのおかげだぜ＿＿＿兄弟｡お袋は気づいていない｡君達の事をバカにしたりと日刊預言者新聞をもう読んでいないんだ｣

私達4人はニヤリと悪巧みの笑みを浮かべた｡ハリーと私にと貰った一千ガリオンを双子のお店の為にあげたことがバレていないのはとても嬉しいことだった

午前中はずっとドクシー退治で疲れてしまった､まだ午後にも退治をしなきゃいけないものがあるらしい｡おばさんは肘掛椅子にあった鼠袋に腰掛けて悲鳴をあげていた

その時､また扉のベルの音が鳴り私達は一斉におばさんの方を向いた｡するとまた金切り声が聞こえた

モリ｢ここに居なさい､サンドイッチを持ってきますからね｣

鼠袋を持って､きっちりと扉を閉めた｡途端にそれを合図に私達は窓際に集まった

ハー｢マンダンガスだわ！あんなに大鍋を持ってどうするつもりなのかしら？｣

『安全な置き場所でも探してるんじゃない？』

ハ｢僕らを見張ってる時に大鍋の取引してたみたいだし｣

ロ｢あんな大鍋がお金になるっていうのか？｣

ロンがそういった時､また扉が開いた｡マンダンガスが部屋の中に入ったから窓からは見えなくなった

フレ｢うわ､お袋はお気に召さないぞ＿＿＿｣

双子は声を潜めて言うと扉に耳を当てて扉の向こうで聞こえる話し声に耳を澄ませていた｡もうブラック夫人の叫び声は止まっていた

フレ｢マンダンガスがシリウスとキングスリーと話してる｣

しかめっ面のまま私達を見て言った

ジョ｢よく聞こえないな＿＿＿伸び耳の危険を冒すか？｣

フレ｢その価値アリだな｣