額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ18)

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ハリーと私はそれぞれに差し出された受け皿に杖を置くとその受け皿はガタガタと震え始めてた｡まるで受け皿が1つしかない天秤のように

するとその台座から細長い羊皮紙が2枚出てきてはその紙をハリーに向けて読み上げた

｢28cm､不死鳥の尾羽根の芯､使用期間4年間違いないか？｣

ハ｢はい｣

するとその人は今度は私に向き直り､またその紙を読み上げた

｢31cm､不死鳥の尾羽根の芯､使用期間4年間違いないか？｣

『はい』

｢この羊皮紙は保管する､これはそっちに返す｣

そう言うとまた無愛想に私達の杖を押し付けてきた｡私とハリーはチラリと目配せをしながらお礼を言った

｢ちょっと待て…｣

その人は私達のバッチから額へと目が動いたするとアーサーさんはキッパリとお礼を言うと私たちからその人を引き離した

アー｢気をつけないとね､さぁその傷を髪で隠してエレベーターに乗ろう｣

ハ｢A､ちょっと見えてる｣

そう言うとふわりとハリーは心地のいい香りを香らせては私の髪で額の傷を格下

『ありがとう､ハリー｡さぁ行こ』

私はハリーの手を掴み､アーサーさんと共にエレベーターの所まで歩いた｡やはり魔法省という事もあってか人が凄く多くて気持ち悪くなる

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それからというもの長い長いエレベーターの旅をした､省内連絡メモの話とか色々とね｡そしてアーサーさんの部屋というか仕事場がある階に降りて歩いているとキングスリーにあった

アー｢ボードに会わなくては｣
アーサーさんとキングスリーさんはまるで赤の他人のように振舞っていた､やはりプロとなればこんな事も簡単なのだうか？

そして今私達は何をしてるのかと言うと､アーサーさんの仕事場でゆっくりと椅子に座っていた

ハリーは緊張で言葉も出ないように見えた､のんびりとしている私は早く尋問が終わって欲しいとばかり思っていた

ハ｢ねぇA､あれ見て｣

絞り出したかのような声で私に囁き､アーサーさんの未提出で溢れかえってる書類の隣には家族の写真があった｡しかしその写真にパーシーはいなくまるで家出をしてるみたいだった

アー｢済まないね､ここには窓がなくてね｣

確かにこの部屋には窓がなかった｡他のところには窓があり､魔法かなんかで太陽の日が差していたというのに

アー｢要請したんだが､我々には必要ないと思われてるらしい｣

アーサーさんは気落ちしたような声で言った｡