額に傷を持つ2人~不死鳥の騎士団<起②>~《ハリー･ポッター》 (ページ2)

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シ｢うん､モリー｡私もボガートに間違いないと思う＿＿＿だが､中からだす前にマッド･アイの目で覗いて貰った方がいい｡何しろ母親のことだから悪質なものかもしれない｣

モリ｢分かったわ､シリウス｣

2人共何気ない丁寧な声で話してはいたけど､どちらも昨夜の言い争いを忘れてはならないと物語っていた

私はハリーを見ると丁度ハリーも私を見ていて､お互いに｢大変だね｣と目じりを下げて笑うと下の階で大きな鐘の音がした

途端にシリウスの母親である肖像画から出てくる耳を劈くような叫び声が聞こえた

シ｢扉のベルは鳴らすなと､あれほど言っているのに＿＿＿｣

シリウスは嵐のように階段を降りていっては､たちまちブラック夫人の金切り声が屋敷中に響いた

｢不名誉な汚点、穢らわしい雑種、血を裏切る者、汚れた子らめ＿＿＿｣

モリ｢A､扉を閉めて頂戴｣

私は頷いて扉を閉めた｡どうやらシリウスはカーテンを閉めることができたらしい｡もう叫び声が聞こえない

モリーおばさんは＜ロックハートのガイドブック･一般家庭の害虫＞という本のページを捲った

モリ｢さぁ皆気をつけるんですよ｡ドクシーは噛み付くし毒があるの｡きっと私達目掛けて飛んでくるわ､だからこのスプレーを１回かけてあげれば麻痺するからそれをバケツに入れてちょうだい｣

そういうと私達一人一人に1本のスプレーを渡した｡そして私達は目配りをしながら笑ってはスプレーを構えた

モリ｢いい？＿＿＿噴射！｣

するとカーテンからドクシーと言われる妖精みたいな奴が歯をむき出して飛んできた｡それにスプレーをかけてはすぐにバケツに投げ入れた

モリ｢フレッド､何してるの？直ぐにそれをスプレーをかけて､バケツに入れなさい！｣

私とハリーは顔を見合わせて振り返るとフレッドは暴れるドクシーをつまみ持ってはじっーと見ていた

フレ｢そうするよ｣

そう言ってスプレーを吹きかけ､おばさんが他を向いた時､フレッドはそれをポケットに入れては私とハリーにウィンクをしてきた

ジョ｢＜ズル休みスナック＞の為にドクシーの毒液で実験したいのさ｣

近くにいたジョージは私とハリーにヒソヒソと耳打ちをした

『ズル休みスナックって？』

私とハリーはバレないようにジョージのそばに移動してドクシーを退治しながら言った

ジョ｢重い病気じゃないさ､ズル休みしたいのに丁度いいくらいのな｡フレッドと開発してたんだ｡二色の噛みキャンディで半分ずつの色が暗号になってる｣