額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ30)

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ハ｢右が北ってことだ。ムーディ先生は北西に進めって言ってた｣

私達はやけに静かなことに不安を感じつつ､前へと前進した＿＿＿しばらく何も障害物に当たることなく進むと後ろでなにかが蠢いた

杖を突き出し､攻撃体勢に入るとそこに居たのは動揺しているセドリックがいた

セド｢ハグリッドの尻尾爆発スクリュートをやった振り払ったとこなんだ｣

セドリックはたちまち頭を振って､別の道へと飛び込んで行った

『何か光の速さでどっか行ったね』

ハ｢言えてる｣

そう話しながらもハリーの杖の四方位呪文を頼りにずっと進んでいくと東に寄りすぎていることがわかった｡

そして私達の目の前には金色の霧が漂っていた｡

ハ｢これって何も無いかな？障害物じゃない可能性ある？｣

『試してみる価値はあるさ』

私がハリーの手を引いて連れて1歩前に踏み出した時､静けさを破ってフラーの悲鳴が聞こえてきた

ハ｢フラー？｣

フラーの悲鳴は1度響くとまた静まり返った｡どうやら前方から聞こえてきたようだ

私達は金色の霧のことなんか忘れて歩いた｡運良くも何も無かった

『フラーに何があったんだろう？』

ハ｢大丈夫なのかな？悲鳴が聞こえたのは確実だし｣

私達は何回目かの分かれ道の前で止まった

『でも赤い火花が上がったような感じはしなかったよね？ハリー』

ハ｢しなかった…フラーは自分で切り抜けたって言うことなのかな？｣

私達は不安になり駆け足で道を選択して､10分以上走ったあたりセドリックの叫び声みたいなのが聞こえてきた

セド｢何をする気だ！＿＿＿一体何をする気なんだ｣

クラ｢＿＿＿クルーシオ(苦しめ)｣

確かにそう言ったクラムの声とセドリックの悲鳴が辺りに響いた

私はゾッとし､ハリーと一緒にセドリックの行く道を見つけようと前方に向かって全速力で走った

ハ｢A！どうしよう｡セドリックの声は近くに聞こえるけど見当たらない｡道を間違えたんだ！｣

私は咄嗟にハリーを引っ張った

『待って！ハリー｡結構ルール破るかな？＿＿＿いやルールなんて無かったや』

私は頭を傾げるハリーをチラッと見て生垣に杖をかざした

『レダクト(粉々)!』

杖から出た白い光は生垣に当たり､人が2人ぐらい余裕に入れる穴が空き､私達は迷うことなく入った

そして前を向くとセドリックはのたうち回り､クラムは覆い被さるようにして突っ立っていた

私とハリーは顔を見合わせて杖を構えた