額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ27)

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シ｢最近､リーマスが空を見上げるようになったんだ｡月が綺麗だって言うようになったんだ…ダンスパーティーから｣

狼人間である彼にとったら人生初めてそう思ったのではないだろうか？何とも感慨深い

『うん』

シ｢それでな!＿＿＿＿＿＿｣

私は心地の良いそよ風に当たりながら隣で寝っ転がり純新無垢のような笑顔で話をするシリウスの話を聞いた

シ｢A＿＿＿｣

『うん聞いてるよシリウス』

｢本当かい？｣とカラカラ笑いながら彼はまた雲一つない空を見上げた｡

灰色の瞳に映る綺麗な空の色は宝石のようにキラキラと輝いていた

シ｢なぁA､私はアズカバンにいた12年間が今は無かったかのように幸せなんだ｣

『私もだよ､シリウス』

シ｢＿＿＿君とハリーが生きていてくれて良かった｡私をこんなにも幸せにしてくれる君達がいてくれて｣

『何だが死んじゃうみたいな言い草やめてよ｡心配になる』

私は眉を顰めて不満そうな顔をシリウスに向けた｡すると彼はニカッと笑った

シ｢そうかもしれないな｣

『やめてよ』

シ｢ちょっとした冗談さ｣

『シリウスにしては笑えない冗談ね』

私達はそれから犬になってホグワーツを駆け回ったり禁じられた森に入ったり＿＿＿悪戯したり(フィルチに)と充実した午後を過ごした

シ｢どうだ？気分は｣

『今まで生きてきた中で一番緊張してる』

シ「驚いた。あの君が冗談を言う余裕すらないらしい」

晩餐の為に大広間に向けて歩いた｡緊張で胃が縮んでるように感じる

『失礼だなー』

シ｢冗談さ､君とハリーなら大丈夫｡ジェームズとヴァン達の子供なんだから｡無茶はしないこといいね？｣

『了解』

私は大広間を見渡してハリー達を見つけながら言った

シ｢A＿＿＿愛してる｡また競技場でな｣

シリウスはギュッと抱きしめてそう言った

『私もだよ｡またね』

彼の姿が見えなくなるまで手を振り､ハリー達がいる所に席ついた

ロ｢意外と早かったね｡僕達､きっと試合が始まる3分前には来ないって賭けをしてたんだ｣

｢ちぇー､負けちゃった｣とロンが頬を膨らませているのにケラケラ笑った

ハ｢A､緊張してる？｣

『してる､ハリーは？』

ハ｢同じだよ……豪華なご馳走が喉に入っていかないんだ｣

ハー｢きっと大丈夫よ！あんなに呪文を覚えたんだから｣

ハ｢でも僕､盾の呪文ができてないよ｣

ハリーは不安そうな声色で言った

ロ｢大丈夫だって､２人とも色々他の奴より経験してるだろ？｣