額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ20)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:90,617 hit

170 ページ20

『どうしてそんなこと聞くの？』

彼はからからと笑った､間違いなく表情豊かになった彼は校内一の男前だろう

シ｢君の近くにいるとすぐ分かる＿＿＿何か悪巧みしている時か､あの3人といる時か…兎に角､とても楽しそうにしてる声が聞こえるんだ｡でも今の君は違うみたいだ｣

『それを判断基準にしてたの？心外だなー｡いつも笑ってるわけじゃないよ』

｢そうみたいだ｣シリウスは少年のように笑って空を見ていた｡そして芝居がかって言った

シ｢私としては､やんちゃな君の方が好ましい｡…いや､大人しい君でもいいが物足りない｣

私は寝っ転がったまま太陽に向けて手をかざした｡顔に当たるそよ風は子守唄のように心地がいい

『太陽が眩しいや＿＿＿今日ってこんなに晴れていたんだね』

シ｢そうだな｡言われてみればこんなに晴天だったんだな｡久しぶり空を眺めた気分だ｣

私は彼の横でケラケラと笑った､今頃ハリー達は授業か｡確かトレローニー先生とか言ってたような……

『ねぇもし私の両親がいたら､シリウスは私の事好きになってなかった？』

彼は未だに学生のときを思い出すかのようにして微笑みを浮かべていた

シ｢きっと…私の命をかけてでも言える｡私はきっと好きになってたさ｣

『本当にキザだよね』

私はそんなことを言うシリウスを見てケラケラと笑って改めて感じた｡私って幸せ者だなって

シ｢私があげた耳飾りはずっとつけてくれてるようだね＿＿＿Aは知ってるかい？宝石の意味?｣

『知らないよ､そこまでシリウスみたいにナルシストじゃないから』

私はクスクスと笑ってシリウスの髪を撫でた

シ｢心外だな｡その宝石は2つとも違う宝石なんだ｡1つはブラックダイヤモンド､1つはヘマタイト｣

『それでどういう意味なの？』

シ｢さぁー､私も分からんな｣

絶対嘘だ､じゃあなんでそんな含み笑いをするのさ｡絶対知ってる＿＿＿でもまぁいいや

『シリウスのおかけで幾らか気楽になったさ』

シ｢それは良かった！＿＿＿おいでA｣

彼は体を起こすと私の首に腕を回して後ろから抱きしめた

シ｢写真を撮ろう!＿＿＿偶然にもあの時､リーマスからカメラを貰ってね｡｣

『あの手入れされてたカメラ？でもシリウス､偶然落ちてて拾ったカメラを貰ったの？』

シ｢あーあぁ…そうだリーマスがくれてね｣

シリウスはわざとらしく頭を手で抱えて誤魔化すように言った

『ちょっとした意地悪をしただけだよ』

私が笑うと彼はシャッターをきった