ヤドリギの花かんむりを君に。 (ページ7)

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四校、ここに集結ページ7

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授業がいつもより三〇分早く終わり、生徒たちは浮き足立っていた。

ハリーやロンに至っては、大嫌いなスネイプ先生の授業がいつもより短くなり更に清々しい気持ちだったに違いない。

そう

これから
ダームストラング、ボーバトン、マホウトコロの三校がここホグワーツに集まるのだ。

まもなく六時になる。

ホグワーツの生徒や教員は、城の前に整列した。

一日中良く晴れた空は、青から赤へ、そして間も無く月が輝き始める時間。

箒で来るのかだとか、汽車かもしれないとか、もしかしたら移動キーかもしれないと
生徒皆が興奮を隠しきれない様子だった。

「あそこだ！」

ある生徒が指を指す。

空からボーバトンの大きな美しい馬車が現れ

続けざまに
湖から黒い難破船のような船に乗ったダームストラングが現れた。

ダームストラングの生徒には
なんとあのビクトール・クラムがいた。

女子生徒はきゃあきゃあと黄色い声を出し
ロンはハリーの腕を殴り、クラムだ！と小声で囁いた。

すっかり日も落ち、気温もぐんぐんと下がっていく。

ボーバトンとダームストラングの生徒は
既に城の中で待機していた。

「もう中に」

入ろう、と寒さに耐えきれなくなったリー・ジョーダンが言い終わる前に、誰かが声をあげた。

「あれじゃないか！？」

皆の頭が一斉に斜め上の空へと向いた。

音もなく近づいてくる、『何か』が引く巨大な『何か』にハリーは目を細めた。

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