ヤドリギの花かんむりを君に。 (ページ6)

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マホウトコロページ6

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ハー「アジア…アジア…アジアの魔法学校……あったわ」

ハーマイオニーは１つの本を大切そうに抱え、ハリーとロンの待つ席に戻ってきた。

２人は
今にハーマイオニーは自分が持ってきた本をドスンッという音を立てて、得意げな顔をするぞ
と思ったが

差し出された物は
思っていたよりずっと読みやすそうな本だった。

ハー「アジアの魔法学校に関するものは、これしかなかったの。魔法や文化の本は他にもいくつかあったのだけど」

ロン「君、アジアにでも永住するつもりかい？」

そんな言葉を無視し、腰を下ろしてパラパラとページをめくっていく。

ハー「…ここだわ。いい？まずマホウトコロは日本にあると言われているわ。日本の、火山島の、頂上よ。」

ロン「火山！？そんなの噴火したらドカンじゃないか！」

声をひっくり返し喚くロンを一睨みし、彼女は続けた。

ハー「ローブは知識の量によって変化する。最初は桃色、最も優秀な生徒のローブは金色に変わる。…大きさも変わるみたい。ローブ自身が、まるで生きてるみたいに…」

ハリーやロンは食い入るように、ハーマイオニーの話に聞き入っていた。

そんな２人に気を良くしたのか、ハーマイオニーは優しい口調で読み進めていく。

ハー「ここを見て。…闇に堕ちた魔法使いのローブは、その持ち主を裏切り白色になる。これは社会的な死を意味する…」

すっげぇ…
ロンがポツリと言葉をこぼした。

「マグルに魔法界のことを教わってるのかい？」

せせら笑う声に、３人は素早く振り向いた。
これが『ほとんど首なしニック』なら、きっと首が取れて『首なしニック』になっていただろう。

目に入ったのは
プラチナ・ブロンドの髪に、青白い顔

ドラコ・マルフォイだ。

クラッブとゴイルも後ろで笑っている。

ロン「うるさいぞマルフォイ」

ギロリとロンが睨むと、ドラコは鼻を鳴らした。

ドラ「はっ、純血がマグルに魔法を教わるなんて聞いて呆れるね。流石はウィーズリーの家の子だ」

ハリ「ハーマイオニーは優れた魔女だ、マルフォイ。君がマホウトコロのローブに袖を通したら、襟を整える間も無く真っ白になるだろうね、君のその父親譲りの髪の毛みたいに」

行こう、とハリーが言うと
ロンとハーマイオニーは立ち上がり、図書館を足早に去っていった。

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