ヤドリギの花かんむりを君に。 (ページ50)

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ホグワーツ最後の日ページ50

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荷物をパンパンに入れたトランクを詰め終わった。

ハリーは
玄関ホールで帰りの馬車を待っていると
声がかかった。

『ハリー！』

良く知った人物が、石段を登ってくるのが見えた。

ハリ「やあ、A」

ハリーは
最後に挨拶に来てくれたAに笑いかけた。

彼女は本当に素晴らしい、心優しい魔女だ。

彼女のおかげで、ハリーは三大魔法学校対校試合で最高の成績を収めることが出来たし、何よりとても心の支えになった。

彼女が遠いマホウトコロに行ってしまうことが、ハリーはとても寂しかった。

後から来たロンやハーマイオニーも
多くの言葉をAと交わした。

ロンは
最後までAにはヴィーラの血が入っているのではないかと問いただしたし

ハーマイオニーは
彼女が長期休み後にはもうホグワーツにいない事が信じられないと、鼻をすすっていた。

『ふくろうを送って。私も送るわ、約束する。』

そう言って
ハリーたち一人一人と握手した。

フレッドやジョージ、リーを筆頭に
ディーンにシェーマス、ネビル、ジニー

それはもうたくさんの生徒が
彼女に最後の挨拶をしようと集まってきた。

Aは心底嬉しそうな笑みを浮かべた。

彼女はその美貌と人当たりの良さで
とても人気だった。

ハリーとAは
クラムとフラーにも声をかけた。

フラーは
自身の妹を助けてくれたハリーにずいぶんと感謝しているようだったし
それを手助けしたAのことも気に入っていたようで、古い友人のように扱ってくれた。

高飛車で、自慢の髪を振り乱すフラーは
そこにはもういなかった。

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