ヤドリギの花かんむりを君に。 (ページ47)

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知っていたページ47

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二人は
地下牢の空き教室へと向かった。

Aが以前使わせてもらっていた教室だ。

『聞いてた？』

扉を閉め、マルフォイを見れば

彼の眉間にはしわがより、こちらの様子を伺っているようだった。

『立ち聞きを怒ってるわけじゃないのよ。ただ、聞いていたなら話は早いと思って…』

二人が歩くたびに、床がきしんだ。

『ドラコ、私の父は彼に殺されたわ。その場を見たわけじゃないけれど…』

すると
ドラコは、やっと口を開いた。

ドラ「…君は、「例のあの人」を恨んでるのか」

Aは言葉を選んでいるようだった。

『恨んでいないといえば、嘘になる。だって父が犠牲になってるんだもの』

そう答えると

マルフォイはAに杖を向けた。

が
彼女は驚いた様子もなく、ただ彼の目を力強く見つめている。

『忘却呪文をかける？それとも、私を消す？』

その口振りに
マルフォイは目を見開いた。

その反応を見て
Aは微笑んだ。

『私、勤勉なのよ。父がいなくなってから、「例のあの人」やデスイーターの事を調べた』

マルフォイは杖を下すことはない。
彼女もまた、それに臆することなく話を続けた。

『「マルフォイ」なんて、そういる名前じゃないわ…』

『ルシウス・マルフォイ…あなたのお父様ね？』

マルフォイは顔を歪めた。
彼女は知っていたんだ。全て。初めから。

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