ヤドリギの花かんむりを君に。 (ページ18)

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噂の彼女ページ18

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ドラ「危ないところだったぞ！」

『ねえ、なんでそんなに焦るの？可愛いじゃない』

抱えていた本はすっかり無くなり
二つの影は、小走りで廊下を渡っていた。

ドラ「あれはフィルチの猫だ！見つかったら大変なことに…」

『あなたはね。私は道に迷ってしまったって言えばいいわ』

楽しそうに隣で笑うAに
マルフォイはため息をつき、小走りからゆっくりと歩きに変わっていく。

ドラ「寮は君の話題で持ちきりだ。君と何回目が合ったとか、君が何回あくびをしたとか…」

ドラ「ザビニなんて、君を連れてきたのは自分だって鼻高々さ。」

生意気だというように、ふんっと鼻を鳴らす。

そういえば
と、マルフォイが思い出したように言った。

ドラ「戻した本のほとんどはドラゴンに関するものだったな…何がそんなに気になるんだ？」

すると、彼女はキョトンとマルフォイの灰色の瞳を見つめた。

『第一課題よ』

ドラ「…第一、なんだって？」

聞き間違いかと思い、マルフォイは聞き返した。

『ドラゴンが第一課題なの。クラムが教えてくれたわ。クラムは、カルカロフさんに教えてもらったようだけど』

きっと皆知ってるわ
ホグワーツには口の軽い番人さんがいるようね

と、Aはクスクス笑った。

『ああでも、私があなたに教えたことは秘密にしてちょうだい？お願いね』

しぃ、と口元に人差し指を当てた。

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