ヤドリギの花かんむりを君に。 (ページ12)

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炎のゴブレットページ12

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今夜から玄関ホールに置かれた古びたゴブレットに生徒たちが集まり、声を上げて笑っていた。

その輪の中心にいたフレッドとジョージは
老け薬を飲み、真っ白で立派なあご髭を蓄えていた。

ハーマイオニーが、言わんこっちゃないとため息をついたと同時に玄関ホールに凛とした声が響く。

『失礼。通していただいても？』

まるで霧のようにその姿を現したのは、Aだ。

モーゼの十戒のように、その場にいた人だかりが２つに割れ、道を作った。

Aの脚は年齢線をまたぎ
スラリと伸びた細く白い指に挟まれた赤い紙を、そっとゴブレットに投げ入れる。

『あら…ふふっ、あなた達と共に戦えなくてとても残念だわ。フレッド、ジョージ』

床であぐらをかいている２人に微笑みかけると、フレッドとジョージは急いでフサフサのあご髭を隠した。
(全く隠れてはいないようだけど)

２人に、『良い夢を』と言い残し

その後
ハリーとロン、ハーマイオニーにも笑いかけて、彼女は颯爽とその場を去っていった。

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