山田家には妹がいるそうです。２

･誘拐 ２ Buster Bros!!! ページ12

-----------------------------------------------

一郎side


Aと男の子の妹が連れて行かれた建物に向かっている途中、男の子はずっと泣いていた。


男の子：ごめんなさい…俺見てたのに…お姉ちゃん助けられなくてごめんなさい…！


二：泣くなって！お前が悪いんじゃねえよ


男の子：でも、でも…っ


一：大丈夫だ


俺は男の子の前にしゃがんで、男の子の頭に手を乗せた。


一：お前の妹も俺らの妹も必ず助ける、だからもう泣くな、兄ちゃんが泣いてたんじゃ、妹はもっと不安になっちまうからな


男の子：うん…！俺もう泣かない！絶対にこを助ける！


一：おう、その意気だ！


俺はまた立ち上がって、目的地に急いだ。





------------------------------------------------





？：…ちゃん…ねえちゃん…お姉ちゃん！


貴：ん…？


女の子らしき声がして目を覚ますと、５歳くらいの天使みたいな小さい女の子が私の横に座っていた。
私と女の子は足を縛られていた。


貴：え…ここは…


女の子：私昨日ここに連れて来られたの、お姉ちゃんは今連れてこられたんだよ


女の子の目と鼻は赤くなっていた。
きっと怖くていっぱい泣いたんだと思う。
私は無意識に女の子を抱きしめていた。


女の子：お姉ちゃんあったかいね…


貴：あ、急にごめんね、でも私でも怖いもん、あなたはもっと怖かったよね…


女の子：うん、怖かった…


女の子はちいな手で私の服を握った。


貴：私はA、あなたのお名前はなんていうの？


女の子：にこっていうの


貴：にこちゃん、可愛い名前だね！


にこ：ありがとう！…あのね、私を連れて来た男の人が言ってたんだけどね、じんたいじっけん？をするために私とお姉ちゃんを連れて来たんだって


貴：え！？


にこ：じんたいじっけんって何？


貴：え、えっと…


ｶﾞﾁｬ


貴･にこ：！


男が部屋に入って来て、私は咄嗟ににこちゃんを抱き寄せた。男はニヤッと笑った。


貴：な、なんでこんな事するんですか…！


男：大丈夫だよ、君らを僕の可愛い人形にしてあげるだけだからさ


にこ：にん、ぎょう…？


男：そうだよ、僕は君らを実験で人形にするんだ、そうすれば可愛い君らと死ぬまでずーっと一緒だよ


何でそんな事をするのか分からないけど、ニタァと笑う男を見て、私は鳥肌が立った。
すると男はゆっくりと私達の方に近寄ってきた。


男：さあ、実験の時間だよ

･誘拐 ３ Buster Bros!!!→←･誘拐 １ Buster Bros!!!(しおん様リクエスト♪)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す