いつの間にトリップしたんだ私は【名探偵コナン】 (ページ34)

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口説きページ34

貴方side

『こんにちは～』

「あ、Aちゃんいらっしゃい！」

『4人なんですけど、大丈夫ですかね？』

「うん！テーブル席の方にどうぞ～」

「梓さんこんにちは！」

「碧ちゃんもこんにちは～」

店内に入れば、いつも通りの笑顔で迎えてくれる梓さん。ひぃ、きゃわいい天使…

「改めて見るとくっそ可愛い…天使だ…」

「久美落ち着け」

そんな梓さんを見て口元抑えて感動してる久美。わかる、わかるぞその気持ち。

「え？もう、最近の子達はホントお世辞上手ね～！」

「いやいや、ホントに可愛いし美人さんですって！！」

いやお前必死すぎるだろ。怖いわ。

「ふふ、ホント～？」

「ホントです…！！仲良くなりたいので、お名前を教えていただいても…？？」

「榎本梓っていいます。よろしくね！」

「梓さんですね…名前が可愛いですね…」

『おい久美口説きに行くな』

「美人を口説かずどうする」

『バカか？？？』

アホ全開の会話をする。この会話を聞いてくすくす笑ってくれる梓さんは優しい。女神じゃん。

「それで、2人は？」

と、久美とジェルを見る梓さん。

「あ、那須久美です！」

「私は大和あんずです」

『あんずことジェルです』

「それ言うの！？」

「…？ジェル？」

ジェル、と聞いて首を傾げる梓さん。あまりにも可愛いので嫁に来てください(やめろ)

「あぁ、こいつホワホワしてるからあだ名がエンジェルなんです。でもそれがいつの間にかジェルに」

「へぇ～…なんかすごいね…」

(…あれ？)

そういや…

「あ、Aちゃん。安室さんなら今日はお休みだよ？」

『っえ"…あの…？』

確かに今安室さんのことを考えていた。そうだよ。考えてましたよえぇ。

なぜわかった

「だってAちゃん入った時からキョロキョロして誰かを探してる感じだったから、もしかしてって思って」

クスッと笑う梓さん。

『っうそぉ…』

店内に入ってからの行動を思い出す。…キョロキョロ、してたのかな。正直わかんないな。

「無意識だったのね…」

『……探してた、かもしれないですけど…えぇ～…』

「安室さんって、もう1人の？」

「そうそう。イケメンの」

「あ～ね」

「…はっ…！やっぱりAちゃん安室さんのこと好きだよね！？」

『いや安室さんじゃないですから』

うーん、と唸りながら色々考えていたが梓さんの言葉ですんっとなった。私の表情筋素直だな。やっぱり私は零くんが1番というのは体に刻まれているようだ。