◈子供かよ ページ18
『ふぅー…終わった』
ハイパーウルトラスーパー美味しいケーキを食べながら、ココアを飲みどうにか予習を終わらせた私。時間を見れば既にポアロに来て30分以上は経っていて。
というか先程安室さんと女子高校生たちが会話してるの聞こえたけど、なんか「彼女」とかそういうワードが飛び交っていた気がする。多分私の話だろうなあ、と。
確かにあんな少女漫画シチュを目の前で見てしまったら、そりゃ気になるだろう。付き合ってるのでは?と疑うだろう。
しかし彼女とかではないので安心してほしい。ただの安室透、もとい降谷零のガチ勢オタクなので。
『はーー…ホントイケメン目の保養』
「安室さんのことですか?」
『っうぇい!?』
レジにて女子高校生たちの会計をする安室さんを見て、心の声がつい漏れてしまう。そんな私に唐突に声をかけてきたのは、ポアロの看板娘榎本梓さんだった。
横からひょこっと出てきたのはとても可愛らしいんですが、驚かせるのはやめてください。そして私はそろそろ可愛い驚き方を覚えよう。
「あ、正解でしたか?」
『まぁ、そうなんですが…』
「じゃあ…やっぱり安室さんの彼女さんですか!?」
『なぜそうなった??』
別に隠すこともないし、と思い素直に答えたら梓さんの中で変な答えが出たようだ。今日は驚きデーなのだろうか。思わずタメ口が出てしまったでは無いか。
「さっきから明らかに安室さんがあなたのことを気にかけてたので…これはもしや、と思ったんです!」
『…気にかけてる?』
キラキラと目を輝かせながらそう語る梓さん。安室さんがわたしのことを気にかけてる、とは。
「さっきからあなたのことをチラチラ見たり、結構話しかけてたり!」
『そうですか?』
「そうですよ!もうこれは完璧に、」
「あーずーさーさーん?」
「あ、」
なんて楽しそうに私に話していたのだが、梓さんの後ろから安室さん登場。
気付けば先程の女子高校生たちが帰ったことにより、お客さんは私のみ。この時間はあまり忙しくないのだろうか。かといって店員2人が私を構ってるのはどうかと思う。
「何をAさんに話してるんですか?」
「あぁ〜…いや、アハハ…」
そろりそろりと私の後ろに移動する梓さん。
『いや大の大人が高校生を盾にしないで下さい!!』
「だって〜!」
『子供か!!』
いや可愛いのは可愛いが、まだ来店2日目でこれは供給過多がすぎるし、私の心臓が保ちそうにないのでやめてもらっていいですか。
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凪沙(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» ノーーーベルッッッ (2019年9月15日 0時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - オートコーウーメー (2019年9月14日 11時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» オトコーーーウメーーーーー (2019年9月5日 21時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - 凪沙さん» 私だ!男梅だ!オートコーウーメー (2019年9月5日 19時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - 凪沙さん» おっふ (2019年9月5日 19時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏葵 | 作者ホームページ:http://なし)ー
作成日時:2019年7月20日 23時