◈やっと知れた ページ15
安室side
ショートケーキでいいか、という確認をして彼女の分を用意する。。彼女をちらっと見ればカバンから教材を取り出していた。
それならば先に飲み物があると助かるだろうと思い、素早く、且つ丁寧にココアを淹れ、彼女の元へ持っていく。
「お待たせ致しました。ショートケーキです」
『!…美味しそう…!』
出来上がったショートケーキを彼女の元へ持っていくとキラキラと目を輝かせ、嬉しいことを言ってくれた。やっぱり甘いものは好きなんだろう。つい笑みが零れてしまう。
「ふふ、ありがとうございます。…おや、勉強ですか?」
『あぁ、まぁ、そんな感じです』
苦笑を浮かべている様子からあまり勉強は好きではないのだろうか。
どの教科をしているのだろう、と思い広げられている教科書を見る。その中に1冊、裏を向けて置かれているものがあった。そこには俺が一番知りたかったことが書いてあった。ラッキーだな、と思い実際にそれを口に出す。
「頑張ってくださいね、"Aさん"」
会って二日目で名前が知れるとは思わなかった。だがこれも日頃の行いの良さがでたのかもしれない。これに関しては本当に嬉しいのだ。
『っえ?』
名前を言った訳でもないのに、なぜ知られているんだろう。きっとそう考えているんだろうな。
ぽかんと驚いた顔のままなのがなんだか面白くてくすくすと笑いながらネタばらしをした。
そして自分の名前も教え、これから先関わっていきたいという意思表示として、よろしくお願いしますね、と。
『安室さん…?』
「っ、…はい」
彼女から初めて名前を呼ばれた。そのことと、立っている自分からすると座っている彼女は自然と上目遣いになってしまって。この歳になってそんなことで動揺してしまい、恋の恐ろしさを知った。
(…ああ、気をつけなきゃな)
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凪沙(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» ノーーーベルッッッ (2019年9月15日 0時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - オートコーウーメー (2019年9月14日 11時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» オトコーーーウメーーーーー (2019年9月5日 21時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - 凪沙さん» 私だ!男梅だ!オートコーウーメー (2019年9月5日 19時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - 凪沙さん» おっふ (2019年9月5日 19時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏葵 | 作者ホームページ:http://なし)ー
作成日時:2019年7月20日 23時