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一「もういいんだよ……。
おっさん。」
剣持「えっ……」
一「俺はこの事件から手をひくよ……」
剣持「なっ!
何を言う!!」
一「美雪とそらをあんな目に合わせたのは俺のミスなんだ……。
あの時、ちゃんとついて行っていれば、そもそも俺なんかがこの事件に首を突っ込んだりしなけりゃ……」
剣持「お前の責任じゃないよ……」
一「頼む…。
1人にしておいてくれ……」
美雪がこの世からいなくなってしまうんじゃないかと悪夢にうなされ気づいたら朝になっていた…。
俺は美雪の病室に急いだ。
一「美雪!!!!」
中では美雪の両親が泣いていた。
医者が美雪の呼吸器を取っていた。
一「まさか…冗談だろ……。
そんな……」
俺はとっさに美雪の手を握った。
その後に美雪の手が動いて握り返してきた。
美雪「はじめ……ちゃん?」
医者「もう大丈夫ですよ、心配ありません。」
美雪「どうしたの?
はじめちゃん、泣いてるの?」
一「だっ!
誰が泣いてんだ!
心配させやがって!
たくっ!
この〜!!」
美雪「私、何も見てないの……。
犯人の顔もポスターを剥がそうとしたら後ろから変な音が聞こえて、振り向こうとしたら…そらちゃんが倒れていて……。
ごめんね、少しでも手がかりがあればはじめちゃんの役にたてたのに。」
一「もういいんだ。」
美雪「えっ?」
一「真壁先輩の言う通りさ。
俺みたいなアホが事件に首を突っ込むべきじゃないんだよ。」
美雪「らしくないなぁ……。
ちっちゃい頃から負けず嫌いで、正しいと思った事は諦めたこと無かったのに…はじめちゃん負けないで、新しい犠牲者が出る前に一刻も早く犯人を捕まえて……。
それが出来るのははじめちゃんだけなのよ。」
一「美雪……」
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作者名:AYANE | 作成日時:2024年3月1日 23時