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09話 ページ11
ﾋﾟｸｯ…
京介「…！」
Aの手が動いたのだ。
すると弱々しいがAは俺の手を握った……。
京介「A…？」
俺の様子に全員、気付いたらしい。
Aのベッドに集まった。
俺は、自分の手を見た。
確かにAは俺の手を握ってる。
……ﾆｷﾞｯ……
強く握り返した。
優一「A！！」
A「………ん……」
全員「！！」
ゆっくりとだが…確かにAは……
目を開けた。
京介「A…！！」
A「ふぁ……」
かすれてるが確かに聞こえた。
Aの声が……。
優一「なっ、ナースコール！！！」
兄さんは、ナースコールを押した。
京介「A…！！」
Aはこっちを見てた。
A「ゆ…う…にぃ……。き…う…にぃ……。」
ほとんど聞こえないがAは言った。
「優にぃ。京にぃ。」って……
京介「A…！！よかった…よかった…！！」
俺は、大粒の涙を流した。
Aが目覚めたことが嬉しくて。
A「…(ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ…」
俺の頬を優しく叩いていた……。
優一「京介。Aが「泣かないで」って言っているんだよ……。(泣)」
京介「……兄さんも泣いているだろ……。(泣)」
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作者名：AYANE | 作成日時：2023年9月12日 17時
