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56頁目 ページ8
薬研side
就寝時間後、簀子を歩く俺。
すると……
薬研「……？」
すると、縁側に座る大将を見つけた。
貴方「♪︎君がいい」
薬研「！？『大将が歌を！？綺麗な歌声……。』」
貴方「♪︎どんな世界中の美女たちより
♪︎比べられないくらい
♪︎君がいい
♪︎恋は自分だけのダイヤモンド
♪︎勝手に見つけるものさ
♪︎それぞれのvalue
♪︎僕だけのvalue」
薬研「……大将、寝れないのか？」
貴方「うん。なんかね、眠れなくて……」
薬研「そうか。隣いいか？」
大将が頷くと、俺はすぐ隣に腰を下ろした。
薬研「歌、綺麗だった。」
貴方「！あ…聞かれていたんだ。」
薬研「盗み聞きは、する気はなかったんだが……」
貴方「分かっているよ。私の歌声が綺麗って言ってくれるのは、嬉しいよ。」
薬研「歌、好きなのか？」
貴方「うん。おばあちゃんがよく私に歌ってくれていたから。」
薬研「柊様が？」
貴方「私さ、物心着いた時に親が亡くなっていてね。ずっと、おばあちゃんで育てられてきたの。」
薬研「……そうだったのか。」
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作者名：AYANE | 作成日時：2023年3月26日 18時
