審神者になった少女は、元AKB0048メンバー！？ ≪2≫【刀剣乱舞＆AKB0048】 (ページ1)

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加州side

歌仙「雅じゃないね……」

安定「……主はこれからも苦しまなきゃいけないの？」

加州「安定……」

安定「主が歌とダンスが大好きなのは、分かりました。でも…誘拐した犯人せいで、これからの長い人生もまた苦しまなきゃいけないの？」

彼の言う通り。
もうあの子は十分苦しんできた。
1人で全てを抱えてきた。

涼「出来ることはやるつもりです。必ず審神者様を…Aさんを守ります。あの子は柊様の大切なお孫さんで、大切な存在です。あの子が大切にしている貴方達にも決して危害が及ばないよう最善を尽くします。」

三日月「……その言葉、信用できるか？」

彼は目を細めて聞いてきた。
まるで俺達の本音を探るように。
確かに人間は欲深く、私欲利益の為に汚い手段使う。
神様でもそう簡単には、人間を信用出来ないだろう。
彼らにとって、大切な主のあの子のこととなると尚更だ。

涼「はい。」

そんな彼らの気持ちを踏みにじることなんてしない。
僕達は真っ直ぐとその目を見つめた。
暫くの沈黙が続いた。

三日月「うむ。では信じてるぞ。」

その一言で一気に緊張から解放され、思わず息を吐きそうになった。
いつもと変わらない様子だが少し汗をかいているのが見えた。
外から吹く涼しい風が今の僕達に丁度いい気がする。
その風に乗って聞こえてくる賑やかな声に、口角が自然と上がった。