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ヒロイン-42- ページ44
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私はさ、お前だけは絶対裏切りたくない。
だからさ、待ってて。
これ以上、ヒビ、入れたく、ない..、
転校する前、私の家に泊まりに来たときに言った言葉。
泣いてるような声だった。枕に顔を埋めてすこし苦しそうだった。
こんなこと会って言うようなキャラじゃないから滅茶苦茶ビビッた。
なんでそんなこと言うの、何かあったの、聞きたかった。
けど聞ける雰囲気じゃなかった。
私が泣きそうだった。ごめんって謝ってしまいそうだった。
何て返していいか分からなかった私はうんと情けない声で返事をした。
「唯、部屋で話そうよ」
「そこはお風呂じゃないの?」
「私逆上せる。死ぬ」
今はもう、少し大丈夫そうだけどAは溜め込むから。
中学生のトキは裏表なくズバズバハッキリ言うクセにメンタル弱かったのに。
何がAを変えたの。
何でAを変えたの。
「ねぇ、A」
「お、おう?」
もう、アノときのような本当の笑顔は見せてくれないの?
私は"本当に""Aの友達"で、良いの?
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作者名:雛月 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月27日 23時